こんばんは
東京オリンピック、決まりましたね。
見慣れた土地でオリンピックが開催されるなんて夢のようです。1964年以来およそ半世紀ぶりですか。前回は開催直前に東海道新幹線が開業しましたが、中央新幹線の2020年開業は難しいようです。7年なんてあっという間のことでしょうな
さて本題
カシオペアのオプショナルパーツである床下部品PZ6277(E26系用)について
一昨年の全日本ホビーショーではCAD図が公開されていました。
その後、しばらく発売延期となっていたものですが、先月のカシオペアの再生産を機に発売されました。同時に専用のTNカプラーである0339も発売されています。
分売パーツ扱いの品番なので紙箱かと思いきや、車両用のプラケースでした。
番号1〜3の部品が各10個ずつ入っていますが、全て使用するのは2番のみです。
説明書には各部品の取付位置を示した図も載っています。
スロネE27の各番台とマシE26-1は扉側に2番が付くと決まっていますので、最初に2番を付けておくと混乱しにくいと思います。スロネE26-1のみ扉と反対側に付きます。
さて、このパーツ付けるためにはカプラーをTNカプラーに交換しておく必要があります。
説明書にはTNカプラーの品番がアナウンスされていませんが、カシオペア本体の説明書を見ると0339が指定されています。
しかし、初回生産品のカシオペアの説明書には0336が指定されていました。
両者の違いはカプラーの柄の長さだけで、マウント部は共通仕様です。
再生産品から0339に変更された理由は、カーブでの通過をよりスムーズにするためとされています。しかし、自分が使用した限りでは0336でも問題なさそうでした。
それより問題なのは床板の方で、初回生産品の床板は旧製品と同じ型らしくTNカプラーと取付部の突起(矢印のとこ)が干渉して上手く取付できません。
カッターで切り込めばいいのですが、1両4ヶ所・12両で44ヶ所ともなると大変です。
再生産品は改良がなされたようで、突起がなくなっていました。
床下部品が付くと連結面がぐっと引き締まりますね。
特に車体が大型なカシオペアは下回りのスカスカ感が気になりやすいのでこのパーツの利用価値は高いと思います。
次にTNカプラーの連結面間隔。まず0336同士だとこうなります。
次に0336と0339の組み合わせ
最後に0339同士
こんな感じで0336同士でも隙間は出来るので急カーブでもない限り問題なさそうです。
むしろ0339同士の間隔は広過ぎで、TNカプラーの美点でもあるリアルな連結面間隔というポイントが損なわれています。0339は他の車両に転用するかな
パーツをそのままつけると上の写真のように垂れ下がる場所が多くありました。
そんな時は、下回りを分解して床板の反りを手で曲げて修正します。
ウエイトも反っていることがあるので、逆さに置いて両端の面がしっかり接地するように曲げ直しておきました。
さらに床板の上にあるリブも削り取っておきます。
本来ウエイトはシート側の突起で固定されるので、このリブは無くても問題ありません。
ここまですると大半の床下機器の垂れ下がりは直ります。
しかし、それでも傾いているところはカプラー側を加工することにしました。
まず○印のパーツ取付用のツメをカットします。
そして裏面に残った段差も削り取っておきました。
床下部品のゲートもしっかり処理しておきます。場合によってはTNカプラーの底面と干渉するので、ゲートのある面を全体的にヤスっておきます。
これで垂れ下がりはかなり改善されました。
最後にラウンジカーのカハフE27に床下機器を付けようとしたところ、
なんか外れやすいなーと思ったら片側の取付部が成型されてないではないか!
交換に出すのも面倒だし時間もかかりそうなのでプラ棒で復元しておきました。
床下部品自体は造形も寸法も問題ありません。とにかく床板側に問題が多いのです。
トミックスの場合、ハイグレード製品以外で車端部の床下機器が再現されているということはありませんでしたので(レリーフ状のものは過去にも存在した)、他の製品にも普及してくれると嬉しいですね。
ただ今回のパーツに関しては考証が甘かったようで、ポン付けというわけにはいかなかったのが残念です。カシオペアは1999年に発売された初代製品から床下部品用の突起が付いていました。ひょっとして床下機器のパーツを想定していたのかもしれません
PZ6277については以上ですが、カシオペアの修正はもう少し続きます。