かつて上野から久ノ浜まで中距離電車が走っていました。子供だった自分は上野界隈で走り去る久ノ浜行を見て、この列車は見たことのない遠い場所まで行くんだろうなあと思いを馳せたものです。
いざ来てみると、はるばる遠くまで来たなあと実感しました。
ランプ小屋は駅舎寄りのホームに建っていました。細身な書体の駅名標と共に1枚
全体的に小ぶりなサイズですね。基礎部は石積みになっておりレンガは長手積みでした。
建物財産標によると明治30年製ということで、駅開業時から残る貴重な建築物です。
長手積みのランプ小屋は全国的には珍しいのですが、常磐線沿線では比較的見られます。
壁面を観察していて気になる点を発見。銃弾で撃たれたような跡がいくつもありました。
石がくい込んでいる場所もちらほら…
妻面窓はやや高い位置で、屋根は東北沿線でもよく見かけたラウンドタイプのトタン屋根。
扉の横には消火器も備わるので万一の際も安心でしょうか。
柵代わりの後面は窓無しでした。