JR金谷駅から大井川鐵道に乗り換えて1駅で新金谷に到着。
ここには2011年に供用開始されたばかりの新しい転車台があります。
列車内からも見えました。その日運行しない機関車を展示しています。
千頭には30年以上前に設置されましたが、金谷方には設置されなかったため片道バック運転が行われてきました。それもひとつの名物だったわけですが、転車台好きの自分からしたらこれほど嬉しいことはありません。毎年GWに見学ツアーが開催されているので見てきました。
工期短縮・コスト削減のため桁は新製ではなく名鉄で使用されていた橋梁を流用しています。
全長は17m級でC56 44はもちろんのこと、ヒロ(49616)も載せることが可能です。
ぱっと見レールは直接締結かと思いましたが、よく見ると薄い枕木が敷かれていました。
ロック用のシリンダも姿を潜めています。転車台の操作は黒い操作盤で行います。真岡鉄道の転車台と同じスタイルですね。
桁の側面には各形式の停目がペイントされています。この転車台は3点支持型なのでバランスト型よりシビアに合わせる必要はありませんが、桁が長いので中心に止めるための目安かと思います。
展示されているC12の文字がないのは残念…
集電は見映えの観点からヤグラではなく中央支承に取り付けられています。
中央支承から集電する場合、ピット内に溜まった雨水でショートする可能性があります。
そのため大容量の排水ポンプを設置して対処しているようです。
銘板はちょっと事務的。全長と桁の種類(上路/下路)くらいは入れて欲しかったなあ
見学ツアーの一番の見所はピット内に入れることでしょう
数ある転車台の中でもピット内に入れるところはそうそうありません。
円周軌条の車輪は桁の直下にあり、前後それぞれ片輪を駆動しています。
施錠用ノック受けは枕木の真下にあるため気軽に線路の増設は出来なさそうです。
普段では電動ですがイベント等で手回し体験もできるようにピット外周が整備されています。
モーターギヤの抵抗があるため、当初は低速ギヤに切り換えてモーターアシストの手回し疑似体験とする予定だったそうです。後にアシスト機能を使わなくても転向可能なことが確認されています。
手回し棒も準備済み。
ヤグラ無しの上路式は機関車をメインに撮りたい人にもうってつけの転車台です。
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