1971年に廃止された旧豊後森機関区ですが、今も扇形庫と転車台が往時の姿を留めています。
どちらも近代化産業遺産に認定および国の登録有形文化財に登録されています。
入口にロープが張ってありますが、事前に機関庫を保有する玖珠町に行政財産使用許可書を発行して貰ったので中へ進みます。機関庫と周囲の敷地は2006年にJR九州から買い取ったそうです。
線路こそないものの手入れがされていて綺麗な状態でした。
18m級上路式バランスト形です。レールは撤去されていますが枕木締結だったためG3です。
ピットの外周には線路が接続していた名残の枕木が残っていました。
円周軌条は直接締結のようです。そして奥の方にあるのは…
ピットに溜まった雨水を吸い上げるポンプでした。
これも転車台と同時に設置された物ならかなりの年季が入ったシロモノですね。
ロック機構は判別不能でした。外周の枕木にノック受けを設置していたような痕跡がないことから、おそらく板スライド式だったのではないかと思います。
牽引車は突っ張り棒付き。ガラスはないですが原型を保っています。
手回しハンドルも付いているのでひょっとしたら回転するのかも
コントローラーの前に前照灯が付いていました。
運転手の気分で1枚
扇形庫は老朽化が進んでいるため立ち入りは出来ません。
モザイク状に割れたガラスが廃墟然としていますが、それも味があっていいです。
案内板に上から見た図が載っていました。扇形庫は12線分の収容力があります。
そういえば福岡の志免町に保存されていた9600形を夏頃に移設してくるそうです。
冬には津山の扇形庫にD51が移設されたばかりで、各地の扇形庫にも目が離せません。
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