今年の4月まで使用されていた高麗町の車庫にはトラバーサーがありました。
神田の新局舎は整備線の数を倍近くに増やしたことで、トラバーサーを設置せずに済んだとか
目の前の道路からよく見える位置に停まっていました。
ピット内の軌道は2本3組で6本あります。中央の1組にある車輪を駆動するようです。
車輪は路面電車用のをそのまま利用している感じがします。標準軌っぽいですし
操作室は端部に設置されていました。反対側には給電用のコードリールが備わります。
平成3年に導入とのことで、この手の機会としては20年ちょいと短命なのが残念。
ピットの奥はバスの停車場として利用されており、軌道も地中へ潜るかのごとく消えています。
さらにバスの後ろに建つ石造りの建物は武之橋変電所で、市電の架線に流れる電気はここから供給されていました。今後は変電所としての役目は終えて、武之橋付近に移設保存するそうです。
トラバーサーの奥には扇形庫を思わせるデザインの整備庫が備わります。
以下は交通局内を見学させて頂いた写真です。職員の方が案内してくれました。
まずは入口。道路信号と同じタイプの信号機が架線柱に付いています。
敷地内から見たトラバーサーのピット。やはり標準軌のようです。
年季が入った木造の3線庫。
その内部に敷いてあるレールは開業当時の輸入物だそうです。
詳しくは交通局HPの交通局探検のページに書かれています。
資料館も見学させて頂きました。これらの資料は新局舎に移す予定とのこと。
事務所には交通局全体のジオラマがありました。ご覧の通り半分はバス施設が占めます。
ジオラマの右手前に注目。かつてはトラバーサー側からも本線に出入りできたようです。
現在は架線や敷地内のレールが撤去されています。
道路側はしっかり残ってますね。
いずれ新局舎の方も見学してみたいと思います。