地震の横揺れによりレールと車輪がぶつかり合うことで脱線する現象をロッキング脱線と言います。
2004年に起きた新潟県中越地震の脱線事故原因も、このロッキング脱線だったとされています。
以降、各新幹線の脱線・逸脱防止対策は急速に進んでいます。
近所を走る東海道新幹線もいつの間にか設置されていました。
まだ上り線だけのようですね。拡大写真
国交省の報道PDFによると、九州新幹線でも脱線防止ガードを施工しているようですが現物は未確認。
また、車両側は台車の軌間センターに逸脱防止ストッパーを追加することで、仮に脱線しても、ストッパがガードに引っかかり大きく逸脱することを回避出来るようにしています。
ガードの終端部はこんな感じ。取付金具の関係かPC枕木の交換も必要みたいです。
反対側は途中から脱線防止ガードが内側に倒されていました。
これは保線作業の際にガードが邪魔をしてしまうための対策です。
ガードは数メートルごとに分割されており、端部のヒンジのみ黄色く塗られています。
人力でも倒せますが、脱線防止ガード転換ロボットなるものも存在するようです。
その他、バラストをジオテキバッグに入れて道床の崩れを抑制している区間もあります。
一方、山陽新幹線では軌道センターに逸脱防止ガードの設置が進んでいます。
スピードが速いのでややブレてますが、何とか見れる写真が撮れました。
このガードは枕木を交換しなくても設置できるようですね。取り付けピッチも広いです。
ただ、あくまでも逸脱防止用なので脱線を防ぐことは出来ません。
写真はありませんが、東北・上越新幹線系統では台車軸箱の下端にL型ガイドをつけることで逸脱防止を図っています。このガイドが働くとレールの横移動が大きくなるため、レール側には転倒防止装置が付きます。
これらの対策でより安全な運行ができるといいですね。
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