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隠れた人気者 165系三鷹色 M6編成

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期間が空いてしまいましたが、ホリデー快速の工作の続きです。

三鷹色の165系はM6編成のみで、唯一の大目玉編成とあって隠れた人気物でした。

製品は増結セットとして発売されているので、そちらをベースに特徴を再現していきます。

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M6編成は三鷹区に転属する前は新潟の上沼垂運転所でK2編成として在籍していました。

(三鷹に転属後もK2編成の札を出していた時期があります)

上沼垂時代は湘南色で、篠ノ井線の運転にも対応するためモハ164のパンタグラフをPS16からPS23に載せ換えが行われました。その際に避雷器を169系と同様の車体中央側へ移設しています。

 

さて、トミックスではこの形態の屋根は製品されていませんので、改造を施していきます。

まずモハ164は元の避雷器の取り付け部と配管のモールドを削り落として穴を埋めます。

新たに設置する避雷器の取り付け部はモハ168から型取りしてアクリルパウダーで複製しました。

モハ164とモハ168でクーラーの位置が微妙に違うんですね。勉強になるなあ

配管はΦ0.2の真鍮線でパイピング。これでもモールドの配管と比べると大味なんですよね…

設置位置はモハ168から採寸した位置としています。

仮組して問題がないか確認しておきます。

避雷器のハメあいも製品と同じくらいだったので接着剤は必要なさそうです。

 

クモハ165は運転席上の箱型通風機が撤去されており、屋根だけ見るとクハ165のような姿となっていたのが特徴的です。この改造はK3編成なども施工されていたようです。

今回はクハ165の屋根を用意して端のベンチレータ取付部を埋めることにしました。

クモハの箱型通風機の取り付け部を埋めるより、クハの方が楽ちんだからです。

最後に3両分の屋根をまとめて塗装して完成としました。

 

次にボディですが、ヘッドライトは新型レンズを装着するためリムの内側を丸ヤスリで慎重に広げました。内側はシルバーで色差ししてレンズは裏からゴム系接着剤で固定しています。

 

ジャンパ栓は製品付属の物の余白をカットして塗装しています。

あとタイフォンに墨入れし、前面ガラスはワイパーがシルバーの物に交換しました。

 

連結面周りパーツ交換の内容は169系と同様です。

PZ6296が再販されるまでトイレタンクはPZ-106としておきます。

 

箱型通風器がないだけで大人しい顔つきになりますな。

 

クモハ165は大垣夜行や団臨用に臨時幕、クハ165はホリ快仕様です。

M1編成と連結位置を入れ替えることで運用を変えられるようにしています。クリックで拡大

次で完結

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三鷹色のアップグレードが完成

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今回は最後まで残っていたライトの色味改善をまとめて行いたいと思います。

電球色チップLEDとカラープリズムを組み合わせたライトユニットは方向幕が青ざめています。

これはチップLEDの色温度が砲弾型LEDに比べて高くフィルターが濃いことが原因です。

光の三原色を考えた時に、発光色がシアン寄りということはマゼンタとイエローのフィルターを足してあげれば理論上は白くなるはずです。

そこで室内灯や窓の色調整でお世話になっているIROMIZUを使って改善を試みてみました。

試行錯誤の結果、以下のような組み合わせで白く点灯するようになりました。

イロミズを貼る位置を変えているのは4枚も重ねると厚みが出るためです。

LED自体のロット差などもあるため、11-25icと14-25icの組み合わせは適宜変えています。

一番多かった組み合わせが上写真になります。

 

ついでにヘッドライトの色温度も少し下げたかったのでこちらのプリズムにも貼りました。

ここは大目玉が11-25ic、シールドビームが14-25icと使い分けています。

 

加工前と比較するとこんな感じ。純白に近くなりましたね。

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さすがにフィルターを4枚も重ねているので光量は落ちてしまいます。

ここは抵抗を低いものに交換するか、頑張って常点灯化すればリカバリーできると思います。

肉眼の見え方に近くなるよう逆光バージョンも載せておきます。

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というわけで無事に3編成のアップグレードが完了しました。

加工前と比べると表情豊かになり、編成ごとの特徴が出せたと思います。

 

クモハ165-103は箱型通風器が撤去されており、ホイッスルもないためスッキリしています。

ライトユニットやカプラーは最新仕様のパーツにアップグレード。

レタリングはトレジャータウンのTTL029 169系新幹線リレー表記を使用しています。

(ちゃんと165系も収録されていますのでご安心を)

モハ車はシートやパンタグラフ、屋根上機器の配置などが三者三様です。

シングルアームパンタが特徴的なM4編成のモハ168-15を動力車としています。

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シングルアームが特徴的だったM4・M5編成は車番の位置が車側灯の真下にありました。

製品の取説ではM1編成など他の編成の位置が記されているので注意が必要です。

実車は一度しか乗ったことがない三鷹色ですが、思い出の車両として模型は末永く活躍してくれることに期待しています。

入線・レビュー記事はこちら

169系(M1・M4編成)の加工はこちら

165系(M6編成)の加工はこちら

 

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東京駅 丸の内駅舎-2

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丸の内駅舎は戦後に仮復旧した姿になってから60年以上の歳月が流れており、国指定の重要文化財であることから残存部は可能な限り保存し、失われていた3階部と南北ドーム部を復原するというスタイルが採られています。

以上より復元ではなく、修復に近いニュアンスの復原という言葉が用いられています。

 

私が3階建てになった駅舎を初めて見たのは保存・復原工事が完成した2012年の夏でした。

この頃には駅舎の工事はほぼ完成しており、駅前の造成工事がメインに行われていました。

 

北口から南口へ向かって観察してきます。

以降の写真は2020年から2023年にかけて撮影したものです。

 

復原された北口ドーム部は八角形ながら丸みを帯びた屋根が特徴的です。

装飾を除く高さは約35mにも及びます。南北ドームの屋根は1990年に葺き替えられていた登米産の天然スレートを再利用しています。中央部を除くその他の屋根部はスペイン産です。

 

北ドームの後ろ側は中央線の1・2番ホームから眺めることが出来ます。

高架なので正面側より間近で観察することができます。

 

時計は算用数字から当時のローマ数字のものに復しています。直径1.4mでSEIKO製。

リボンの装飾やパラペットの徳利(手摺)は、ヘラ絞りや叩き出し、はぜ掛けなどの銅板加工により復原されたものです。これら銅板で作られた装飾や屋根は表面処理を敢えて行わず、素地仕上げとしているため経年による色変化が楽しめます。

完成から10年で茶褐色に変化していますので、これから黒褐色、緑青色へと変化していくことでしょう。ちなみに緑青は内部腐食防止の効果があります。

 

保存部と復原部の境界を観察。右上の窓2区画分のレンガの色が少し濃いことが分かります。

ここが復原された部分で、鉄筋コンクリート造りに化粧レンガが貼られています。

 

花崗岩のピラスター(装飾用の付柱)の上部には柱頭飾がつけてあります。

これは戦後仮復旧時に2階に移設されていたものを再移設した創建時のものです。

仮復旧と言えど当時の関係者の心意気を感じられる部分です。

 

北側切妻部の1階出口は創建時は荷物取扱所に続く車道となっていましたが、戦後は長らく使用されていないようでシャッターが閉まりっぱなしです。右脇の出口はホテルの勝手口だったと思います。

 

中央部の皇室専用貴賓出入口の左側にひっそりとある丸の内中央口

改札機が数台あるだけで東京駅の中心にあるとは思えないほどこじんまりしています。

 

駅舎の中心部にやってきました。

手前の石碑は外堀工事の際に八重洲橋の基礎から発見されたものです。

ちなみに戦前は松ではなくもみの木のような常緑樹が植えられていたようです。

 

新任大使の馬車行列はこのスロープを駆け抜けていきます。コロナ禍で2020年以降は馬車の利用が中止されていましたが、今年3月に行われたフィジーとパキスタンの新任の駐日大使の信任状捧呈式の移動で復活しました。馬車行列は一度は見てみたいものです。

 

丸の内中央口の反対側にある出入口は駅長室です。

仮復旧時代は荘厳な屋根が架けてありましたが、現在はシンプルな屋根に変更されています。

 

中央部屋根アーチの装飾は横綱が土俵入りする際に両手を挙げた姿を模しているそうです。

辰野金吾は相撲好きだったんですね。時計が嵌められていた部分は装飾窓に戻されています。

また両脇の柱に付くレリーフは創建当時の物なので緑青色に変化しています。

中央部の屋根には石巻産の天然スレート(雄勝石)が使用されました。

このスレートは納品前に東日本大震災の津波で流されてしまい、回収・洗浄して状態の良いものを使用したという経緯があり、正に復興の象徴の屋根とも言えます。

 

屋根裏はガラス張りになっています。ここは屋根裏の有効活用ということで新たに取り入れられた外観のひとつで、内部は東京ステーションホテルのゲストラウンジ「アトリウム」になっています。

 

東京ステーションホテルの入り口は南側の切妻塔にありますが、実は保存・復原工事前は芝生の前にある四角い窓が入り口でした。今の姿からは想像できませんよね

 

下の写真は1933年に鉄道省直営となった東京鉄道ホテル時代の絵葉書ですが、現在の入り口である塔の下には車が停めてあります。ホテル入り口の左には何やらコンクリ製の小屋も建っています。

東京駅の100年 P50 ネコ・パブリッシング発行より引用

 

ここまで紹介してきた入り口の位置関係が分かる俯瞰写真を新丸ビル7Fテラスより。

北口ドームが写っていませんが、南口ドームのちょうど反対側に位置しています。

 

南口側にやってきました。手前にはタクシープールとホテルの地下駐車場入り口があります。

戦前は南口ドームが入場専用口、北口が出降車専用口、中央口が電車ホーム専用降車口と棲み分けられていました。ドームの造形は北口と同様です。

 

南ドーム部はKITTE丸の内6Fの屋上庭園から至近距離で眺めることが出来ます。

駅舎の北側まで見通すことが出来るので夜景もおすすめです。

 

南ウイング部の付け根にある塔の3階・4階はステーションホテルのメゾネットスイートキング。

丸窓が並んだ部屋はさぞ景色が良いことでしょう。

 

線路沿いの道から南ウイング全体を望む。北側にない尖塔と曲線の端部が良いアクセントです。

南ウイングは大部分がステーションホテルの客室となっています。

次は内部へ

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荒屋新町の転車台

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花輪線の山越えの起点となる荒屋新町には、かつて8620形が常駐していた旧盛岡機関区荒屋新町支区の転車台が今も残されています。

2021年10月17日に花輪線が全線開通から90周年を迎えることを記念して、花輪線90周年記念号が運行されました。この旅行ツアーに転車台の特別見学が含まれていたので参加してみました。

盛岡から2時間半弱で荒屋新町に到着です。

現在も保線基地として現役の設備ですので、見学するチャンスは中々ありませんでした。

駅前には説明書きの看板が建てられていました。バック運転の後補機2台とか凄すぎる…

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基地は駅出口と反対側にあるので、線路沿いからアンダーパスを経由して向かいます。

扇形庫内には入れませんでしたが、普段閉じている扉が開いている姿を見られたので満足です。

 

敷地内にやってきました。転車台にはモーターカーが載せられています。

上路式バランスト形で長さは50フィート(15.2m級)。通称G2。会津川口も同サイズです。

8620のホイールベースが14254mmなので丙線向けのサイズであることがわかります。

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時計回りと反時計回りで数回転する姿を見ることが出来ました。動画は下の方にあります。

今は車両の出し入れが主だと思いますので、これだけ回る姿は貴重だと思います。

 

1928年(昭和3年)10月に竣工、桁はドイツ・ハーコート社製の舶来品です。

ハーコート社の橋梁は中央線の飯田橋や水道橋などにも現役で残ってたりします。

余談ですが桁上の軌道モーターカーはHTR600形で記号の意味は、

H:ハイドロニック、T:トルクコンバータ、R:ロータリー、600:馬力(PS)、R:レール

とのこと。冬場はロータリヘッドを付けて除雪作業にあたるそうです。

 

銘板も記録。1903年とあるので25年ほどは他所で活躍し、移設された可能性が高いです。

大正から昭和にかけて輸送量の増大や機関車の大型化に伴い、転車台も大型化が進められ初期の小型・中型機を地方に移設する配置転換はよく行われていました。舶来品の転車台は国産化が進む前に設置されたものが大半なので移設率は高めです。(北濃千頭なども移設です)

 

牽引車は窓下のゼブラ模様が特長的。

G2で他に電動化されている転車台は、現存する場所だと信濃大町や小出くらいでしょうか。

 

ピットは玉石積みのようですが、本線に繋がる外周線の下はコンクリートになっています。

一番使用頻度が高い線路なので軸重による沈下対策でしょうかね?

 

ロック機構は板スライド式ですが、リンクやクランク等を用いた施錠装置は一切なく、人の手で板を外周線路に引き出すだけの古典的な造りです。

ここまでシンプルなロック機構は初めて見ました。

牽引車と反対側のスライド板は把手が付いていますが牽引車側の板にはありませんでした。

桁のロック作業は板の中央に溶接されたナットに棒を引っ掛けて行っていました。

そのひっかけ棒は牽引車に掛けられていました。(作業灯の下)

 

この棒、蒸気機関車の機関室に装備されている火室のかき混ぜ棒ではないかと思います。

手作りなのかバリエーションが色々とあるようで、上写真の牽引車に掛けてある2本も長さが異なります。ひょっとしたら8620の形見だったりするかもしれません…

上写真はC58 239 銀河。2018年撮影

 

扇形庫は1955年(昭和30年)12月竣工で、収容線は4線あります。夏場は使わないロータリーヘッドなどが保管されているかもしれません。隣にはコンクリートブロック造りの危険品庫もいました。

 

会場で初めて気が付いたのがこの車庫。今までただの倉庫かと思っていましたが、ちゃんと線路が伸びていました。写真には写っていませんが、手前側にも側線が2本あるので外周線は計7線と、この規模の基地にしては多めです。

花輪線90周年記念号は大館まで全線通しで運行されました。

大館からはつがる5号で新青森に向かい、東北新幹線で帰路につきました。

 

最後に動画を 

雨でちょいちょいスリップしてます

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第3回 3D鉄道模型まつり

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6月18日にホビーセンターカトー東京店で開催された3D鉄道模型まつりに行ってきました。

今回で3回目らしいのですが、私は初めての参戦になります。

3Dプリンタの普及により模型界隈では馴染み深くなった印象のある3D製品。

完成品の補完パーツから製品化されていない車種のキットまで可能性は無限に広がります。

会場は5階にあるそうなので、まずは馴染みのある2階を覗くことにしました。

2階でも路面モジュールの走行展示や中古商品の販売などが行われていました。

ヨーロッパの街並みのジオラマはいつか作ってみたいんですよね。

 

5階は通常は入ることができない場所なので貴重な体験になりました。

気になったブースの写真を挙げていきます。

 

リアルスケールの信号機と点灯システムを展開するオズモファクトリー。

点灯化に使用するLEDは1608が入るそうでホッとしました。1005は難易度高すぎるので…

 

すずめ模型ではRAWIEバッファーストップタイプの車止めが販売されていました。

私も何年か前に3Dで作ったことがあります。トミックスの安全側線レールにもそれっぽいのが収録されたし、ホントいい時代になりましたね。

DMVのモードインターチェンジはジオコレのトラムレールに印刷しただけのものとは異なり、ガイドが立体的でいいですね、。ユニトラックユーザーにおすすめです。

 

ヘッドライトの反射鏡を再現したヨミテックスのレンズ。

東日本の初期に製造された形式は3つ目が多いので効果が高そうです。

ただ50個セットは多すぎるかなあ。予算オーバーなので今回は見送り…

新幹線のプリズムの換装見本も展示されていました。

有機的な造形のクリアパーツは3Dモデリングが得意とする分野かもしれません。

 

Modellbahn Baoの九州ブリル客車 テユ1。郵便車が最後尾にいたら編成が映えますねー

床板は歪み対策で基板などに使われるベークライト樹脂を採用しているそうです。

3Dも万能ではないため適材適所といったところです。

 

以下、戦利品

オズモファクトリーの信号機と自動改札

吊り下げ用の架台は繊細なので組み立てるまでは触らないようにします。

おまけで橋枕木を頂いたのですが、普通に商品として買い足したいくらいです。

 

and Scape Model Factoryの窓ガラスディテールアップパーツ。ラス1だったので即決。

本来は885系用ですが、883系の中間増備車である1000番台に使ってみようかと

 

イエロートレインの旧客用端梁パーツ各種

良心的な価格で助かります。カトー用ですがマイクロとトミックスの旧客に転用します。

カトーのEF55がやってくる前に付けたいですが時間が取れるかどうか怪しいな。

 

最後に1階でHB-E300系の台車とスノープロウ、ジャンクのガラスパーツを購入。

台車は鉄コレのキハE200のディテールアップに使ってみます。

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増備車の窓を嵌め込み化 KATO 883系ソニックリニューアル車

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凸凹編成が好きな筆者にとって青いソニックの中間増備車編成はとても魅力的です。

ただ実車の特徴であるつるっとした車体断面が窓の凹みによってスポイルされてしまっている点は、いつか改善したいと常々考えていました。

 

そんな折に先日の3D鉄道模型まつりで白い特急(=885系)の窓ガラスディテールアップパーツを見つけてしまったので購入に至ったわけです。883系1000番台は885系をベースに製造されたことから、模型も同様にこのパーツも使えるはずという判断で導入しました。

1000番台込みのリニューアル車(品番10-288)は2009年発売と比較的古くからある製品です。

カトーはまずは原型から出すイメージだったので1000番台込みの編成を発売したのは意外に感じていました。でも考えてみればリニューアル車の時点で原型もへったくれもありませんね…

 

とりあえず客室窓が片側15個で行き先表示が小さい3両目と5両目を使ってみます。

 

まずは説明書に従い、数分くらい浸水させて保護紙を剥離しやすくしました。

 

思った以上に黒くて透過素材じゃないのかと一瞬焦りましたが、光にかざすとちゃんと透過したので安心しました。実車もスモークは濃いのでとてもリアルになりそうです。

 

ディテールアップの対象窓は客室窓と行き先表示窓が主で、ドア窓やデッキスペースの窓は製品のパーツを使用します。あと説明書に書かれていませんでしたが、床板を固定する爪も必要なので切り出しておきます。

 

デッキスペースの展望窓も段差が気になったので切り出して完全はめ込み化してみました。

切り出す際に切断面がやや気になったので裏側と断面にスモークブラックを吹いてあります。

 

はめ込み窓は絶妙なテーパがあるらしく、裏表を間違えると上手く嵌りませんでした。

奥行を調整したら裏からボンド水溶液を断面に流して1つずつ固定します。(自己流)

切り出した固定爪は高さを決めて事前に瞬間接着剤で接着しておきました。

 

デッキ側はこんな感じ。本当はドア窓も切り出して嵌め込み化したかったのですが、切り出しに失敗するリスクが怖かったのでそのままです。デッキの窓はボディ断面にすっぽりはまり込んでしまうため、ネオレジンを断面に薄く塗り、表側からはめ込んでUVライトで固着させました。

 

客室窓を半分ほど交換した状態で製品の窓と比較してみました。

つるっとした車体なのでツライチ化は効果抜群です。

クリックで拡大

車体が白い885系はもっと効果があるんでしょうね。ただ6両分やるのはけっこう骨が折れる作業だと思います。私は2両でお腹いっぱい

 

デッキスペースは加工前の写真がありませんが、客室との統一感が取れました。

ただスモークが掛かっていても見えてしまう室内灯の土台は無粋だなあ

純正より明るい室内灯を入れる予定なので、目立たない位置に設置し直すことにします。

さて、残った4両分の窓はどうしましょうか…

つづく

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第22回 国際鉄道模型コンベンション 前編

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JAM2023に行ってきたレポートです。

前編では企業ブースとイベント出展をメインに紹介したいと思います。

 

訪問は初日の金曜ですが、夏休み期間とあって朝から大盛況でした。

ステージイベントも満員御礼。参加したいクリニックは日程が合わず断念しました。

 

入口付近には今年のテーマである電気機関車の写真展示があり、その枚数に圧倒されました。

日本型の新旧、ヨーロッパ型と壁ごとに分けて展示されています。

 

ヨーロッパ型はまだまだ未開拓の領域なので、資料用にも記録しておきました。

 

KATOの世界 ブースではドラフターによる手書き図面の展示。

CADが普及する前は鉄道模型に限らずどんな製品でもこうやって作図をしていました。

 

羅須地人鉄道協会では数年前に完成した8号機 バンビーノ号が展示されていました。

土日は体験乗車も行われたそうです。室内と屋外ではサイズ感も違うんでしょうね

軌間は610mm(2フィート)で、枕木は鉄枕木でした。搬入・設置が大変そうです。

成田ゆめ牧場・まきば線はまだ未訪問なのでいずれ伺いたいと思います。

 

会場の角部には、テレビドラマ走れ!ケー100に登場したK100形のレプリカが展示してありました。SLを道路走行用に改造して全国を行脚したというストーリーだそうな。

前傾したキャブも忠実に再現されています。

 

主催者のイモングループでは夜間運転デモンストレーション走行を見学。

スケールスピードで流れる車窓を眺められ、落ち着いた雰囲気を楽しめました。

窓割にバリエーションがある北斗星はずっと眺めていられます。

 

ここからは企業の新製品展示で気になったものを見ていきます。

以下の画像はクリックで拡大します。

 

マイクロエース

富士山ビュー特急8500系は予約しているのでじっくり観察してみました。

371系の金型を使用しているため、おでこの分割線が気になるかなあ

1号車のテーブルライトは点灯します。

 

特大貨物がリニュアールするそうです。シキ600かシキ800あたりかな。

従来品では顕著だったカーブ内側のオーバーハングが軽減されるとのことで期待しています。

試作品がテスト走行をしていました。

確かに高架橋付きレールの内壁とのクリアランスは十分にありますね。

 

カトー

EF55 高崎運転所 

写真は脱輪しちゃってますが、先輪がちゃんと回転するプラ完成品です。

ブース内ではスムーズに走行していました。あとはカント付きレールでの走りがどうなるか。

旧客はEF55復活当時の時代設定ということで、今回は見送りです。

 

波動用のE257系は5000番台と5500番台が同時リリース予定。

5500番台は特急 はちおうじ草津で乗車しました。

両者をつないで実車ではまだ実現していない14両編成での走行なんてのも楽しそうです。

 

トミーテック・ジオコレ

本日開業の宇都宮ライトレールは鉄コレから昨日発売されました。

HU301編成ですが、事業者限定版も発売予定だそうな。

タイムリーなので2021年の工事中の訪問記もどうぞ

 

キハ125 ロマンシング佐賀のラッピング車両は全7種をA・Bセット構成で発売。

キハ47はトミックスからA・B・Cセットで全9種をラインナップとかなり気合が入っています。

キハ47は機関更新車の8000番台を新規製作とのことで、通常版も期待しています。

 

トミーテック・トミックス

6月に運行終了したSL銀河は印刷まで仕上がっていました。

走り装置はパシフィックがベースと思われるので大丈夫でしょう。

 

国鉄仕様の14系まりもはオユ10が初登場。トミックスのNで10系客車は初登場ですね。

別パーツのベンチレータやダミーカプラーがそそられます。

ニセコも期待できそうですが、10系のシリーズ展開をするかどうかは不透明です。

カニ25が出た時は20系も時間の問題かと思ったけど音沙汰ありませんからね。

 

対向式ホーム(桁式)は痒い所に手が届く商品です。

築堤にも設置できるらしく、商品展開が上手だなあと改めて思いました。

ホームをつなぐ跨線橋は歩道橋にも転用できる形状で汎用性が高そう。

都市型とつなぐ際の点字ブロックやタイルはシールで表現するみたいです。

敢えて桁式の部分は貼らずに長編成が停車していた時代の名残を再現するのもアリです。

もちろん幅広ホームも再現可能。

ということはミニホームとも接続可能なのかな?

 

会場発表となった木造駅舎(寒地タイプ)が登場するそうです。

雪止めや煙突、とんがり屋根の電話ボックスなどがいい味を出しています。

信号テコ小屋やトイレ、灯油タンクなどのアクセサリーは既存の木造駅舎にも使えそうです。

 

そして対向式ホーム(ローカル型)もラインナップされるそうです。

気が付けば島式(ローカル型)の登場から18年も経っているんですね…時の流れは残酷だ

見切れている鉄道模型レイアウターNXF2023はF2013と互換性はないとのことでした。

今の時代は記録媒体で作成すると高くついてしまうといった裏話も聞けました。

後編に続く

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第22回 国際鉄道模型コンベンション 後編

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後編はレイアウトやモジュールをメインにご紹介

まずは四国2700系が走るこちらのレイアウト。雑草に埋もれた側線がリアルです。

 

水路閣に線路が引かれているという設定のセクション。

廃線を道路に転用したりすることはよくありますし、もし実際にあったら橋梁マニアとして訪問リストに追加していることでしょう。

 

リアル志向の新宿駅

広告などの照明使いが上手で参考にしたくなります。あと道路表現が秀逸

 

札幌雪祭りが開催されているこちらのセクションは、あえて手前にビル群を配置することで都会の中にある会場の雰囲気がよく伝わってきました。雪の表現にも注目

 

こちらはRMモデルズのブースにて。SNSのマンガで登場する架空鉄道の車両展示がメインですが、やはり橋梁がテーマとなるとそっちメインで撮影してしまいます。

 

こちらのセクションは夢の国の高架鉄道がありました。開放的な無道床橋梁がしっかりと再現されています。あと人形は爪楊枝で作りコストを抑えているそうです。アイデアに脱帽

 

模型で車両基地のイベントを再現するというのも新しい形ですね。

左の方ではヘッドマークの展示も行われています。

 

額に収められた急勾配のケーブルカー。

パラグライダーの繊細さに目を奪われました。

 

こちらは高架下のゲームセンターを一枚。実物のモデルがあるのか聞くのを忘れてしまった。

店舗の端をモジュールの分割位置にすることで継ぎ目が馴染んでいます。

 

上越線の湯檜曽駅モジュール。

駅舎やホームはフルスクラッチで製作されているようです。

 

ボタン電池で走行するA3サイズのレイアウトにはガントレットが再現されていました。

神社が近接しているためこの配置になった経緯があるそうです。

 

こちらも上のレイアウトと同じ方の作品。ヨーロッパのヨットハーバー

マストの色違いはクルージング用か競技用か分けているそうです。ヨットはフルスクラッチ

 

渋谷スクランブル交差点のジオラマ。背景をうまく融合させて奥行を出しています。

新宿駅もそうですが人形を配置するだけで骨が折れそうです…

 

天空の城ラピュタの劇中に登場するスラッグ渓谷を再現したジオラマ

渓谷らしい急斜面の高低差が小さなスペースに凝縮されています。

 

ペーパーキットのストラクチャー

プラ製にはない繊細さが売りなので、上手く棲み分けできると幅が広がりそうです。

 

自作のBトレ群。並べるだけでも大変そうです。

ジャンルは特に指定がないとのことで外国型も多く見られました。

 

コントローラーを運転するロボット。ディレクションスイッチも切り替えていました。

敢えて中の機構が見えており、仕組みが良く分かります。

 

こちらは自作のクロッシングレール。16.5mmと13mmゲージの異軌間交差でした。

異軌間交差は秋田新幹線や山形新幹線に設置されています。

 

全てレゴで作られたジオラマ。これはもうレゴというより鉄道模型ですね。

子供の頃はトレインシリーズがずっと欲しかったんですが、結構いいお値段なのでカタログばかり眺めていました。懐かしい…

 

プラレールの立体レイアウト。

スケールの巨大さに圧倒されました。会場で一番高さがあったんじゃなかなろうか

他にも魅力的なブースは沢山ありましたが全て紹介しきれないのが残念です。

来年も楽しみにしています。

 

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4両で走ったリゾートあすなろ

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8/23にリゾートあすなろのAH2編成が秋田総合車両センターに入場しました。

既にAH1編成も入場中で、両者はひなび・SATONOへ改造される予定となっています。

リゾートあすなろを2編成を連結した運転は、2022年の大晦日から2023年元旦にかけて運転された平泉仙台あすなろ初詣号が最終運行となった様です。その時の写真を振り返ってみたいと思います。

平泉行は21:36発。到着まで少し時間があったので他の車両を記録しました。

ピンク帯が特長のE721系1000番台は中間車が連結され、4両固定編成となりました。

719系はもう仙台地区には居ないと思うと寂しい限りです。

一応フルーティアふくしまが発着していますが、年内の運転終了が発表されていますね。

E721系は0番台が赤帯なので、連結するとどうにも色褪せたように見えてしまいます。

701系との混結編成もいました。

床高さはE721系の方が180mmも低いため701系が腰高に見えてしまうほどです。

 

そうこうしているうちにHB-E300系リゾートあすなろが入線してきました。

仙台にはHB-E210系以外の気動車が定期で入ることはないので新鮮な感じです。

プレスによると改造で窓割等の変化は無さそうですが、側面も一通り記録しておきます。

連結面はほぼオレンジです。正直ロゴがなかったら何の列車か当てられる自信なし…

この手のリゾート列車はワンオフの場合が殆どなので、同じ仕様の編成が連結して運用に入る例は珍しいです。実際リゾートあすなろ同士の連結も数えるほどしか実績がないはず。

あいにく指定席券は取れなかったのでホームにて見送ります。

中尊寺金色堂の初詣は人手が凄そうですね。私は帰りに東照宮へお参りしました。

 

以下は復路の到着列車。すでに客扱いは終えているので室内灯が消灯しています。

それにしても側面の一部だけを撮影するとずいぶん印象が変わりますね。

ひなびとSATONOに改造されても、再び初詣号としてタッグを組んでくれたら面白い列車になりそうです。でも列車名が複雑になりそうだな

ちなみにあすなろの名は青森ヒバの和名から取られたそうです。

ひとまずお疲れさまでした。

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ライトの高輝度化 KATO 883系ソニックリニューアル車

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こんばんは

10月になり朝晩の冷え込みが増してきましたね。この時期の服装はいつも悩ましいです。

さて、増備車をはめ込み窓化したソニックの加工を進めます。

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今回はヘッド・テールライトの高輝度化とフォグランプの色味改善を行います。

LEDは高輝度タイプに交換し、オリジナルより脚を延ばしてプリズムを短縮しました。

高輝度化によりテール側に光漏れを生じたのでアルミテープで遮光しました。

ヘッドライトプリズムはステーの断面からテールライトへの光漏れを生じていたので黒ペンで遮光しておきました。上のアルミテープより効果があったかもしません。

また遮光ケースの後ろをカットして小型化し、基板の後ろ側はシート色に合わせて塗装しています。

クロは遮光ケースの小型化により前1列のシートを復元しました。まだ塗装は暫定です。

遮光ケースからはみ出る基板はそれぞれの床色に合わせて塗装しています。

ネジが目立ちますが、遮光ケースが鎮座している加工前よりは室内の空間が広がりました。

 

フォグランプの色味はLEDの高輝度化だけでは改善しませんでした。

これはプリズムの着色が濃すぎるためで、導光部を短くすれば発光色が薄くなると思いばっさりカットしました。カットした部分の代わりにヘッドライト用の無着色の導光部を移植しました。(Z04-4063 クロ882レンズカバーに付属)

導光部の加工前後を比較。回路の常点灯化はしていませんが、プリズムの短縮と高輝度LED化により十分な明るさと色味になりました。二又のレンズ部は固定できなくなるので、ボディ側に差し込んで少量の接着材で固定します。

 

改めて改造前後の点灯比較をば。

実車はシールドビームから白色LEDに換装されましたので、模型も白色のままとしています。

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加工前のテールライトは斜めや横からのアングルだと点灯しているのか分からなかったのですが、はっきり確認できるようになりました。ただフォグへの光漏れがまだあるので遮光が必要そうです。

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スラブ軌道-9

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第9回では防振型スラブ軌道と、スラブ軌道に使用される締結装置について紹介します。

初期のスラブ軌道は武蔵野線や湖西線といった都心近郊部に大量敷設されましたが、防振構造ではありませんでした。このためスラブ軌道=うるさいという印象を持っている方も多いかと思います。

 

防振スラブ軌道が開発された経緯は1972年に暫定開業した山陽新幹線まで遡ります。

新大阪-岡山間で合計約16kmのA形スラブ軌道が敷設され、開業前に高速走行試験を実施しました。

その結果、有道床軌道と比べて騒音・振動が大きいことが判明し、対策を講じることになりました。

まず1974年から1975年にかけて、姫路駅構内、長坂寺高架橋、小坂西高架橋において軌道スラブとCAモルタルの間にスラブマット(防振ゴム)を挟んだ防振A型スラブ軌道が試験敷設され、普通スラブとの振動及び騒音の比較検証が行われました。

上の写真は当ブログで何度か登場している姫路駅構内の下り通過線の防振A形スラブ軌道。

座面式のA-51形(防振A型、初期)で、平板スラブ用の逸脱防止ガードが設置済みです。

さらに山陽新幹線の岡山~博多間ではスラブマットのばね定数を高くした防振B型も試験敷設されましたが、実用には不十分と判断されました。その後、東北新幹線ではスラブマットのバネ定数をA型よりも下げて敷設し、このタイプを改めて防振A型と呼称され汎用されるようになりました。

 

防振スラブ軌道にはA型からH型まで8種類があり、E型を除いた7種が平板軌道スラブになります。

A、B、Dはスラブマットのバネ定数による違いのため、外観から判別することは困難です。F型はスラブマットの代わりに弾性樹脂をてん充したもので、C型とH型は軌道スラブの質量を大きくすることで振動・騒音低減を図った設計になります。(C型は形状変更、H型はコンクリートの比重増加)

在来線向けA-155形スラブ軌道の違いを見てみましょう。

上:武蔵野線の普通スラブ+直結8形締結装置

軌道スラブの下と突起の間にCAモルタルのみてん充されている普通スラブ軌道です。

 

下:紀勢本線海南駅の防振スラブ+直結8形締結装置

高架化は1998年ですが、平板スラブと型枠施工のCAモルタルの組み合わせです。

 

下:鹿児島本線吉塚駅構内の防振スラブ。連続立体交差化により2004年に竣工しました。

パンドロール締結装置にロングチューブ施工の新しい形態です。

 

梅小路短絡線の廃線跡にできた梅小路ハイラインには防振型スラブ軌道を間近で観察できるスポットがあります。断面を観察すると黒いスラブマットが挿入されているのが良く分かります。

 

防振G型スラブ軌道は溝付きマットと中抜き構造が採用されています。日野土木実験所や小山試験線の試験を踏まえ、1984年に高架化した古河駅付近の区間において防振A型と改良版の防振G型が敷設され、比較検証が行われました。この区間は60kgレールが採用されています。

上の写真は古河~野木間にある防振G型とA型の境界部。施工延長からの推定ですが、左奥の突起が分割されている所から手前側が防振G型スラブ軌道になります。この防振G型スラブ軌道は国鉄標準規格JRSにも登録されていることから、平板防振スラブの完成形とも言えます。

 

外観が大きく変わったのは防振C型とE型で、これらはスラブマットの形状や特性変更とは異なるアプローチで設計されています。まずは小山試験線に敷設された防振C型から見てみます。

パッと見は弾性枕木直結軌道のように見えますが、突起コンクリート間は一枚の軌道スラブで形成されています。突起の高さが低いことからも分かるように、平板軌道スラブの上面に枕木状の突起をつけて中間質量を大きくしています。隙間にはバラストを撒くことで消音効果も期待できます。

防振E型は組立式の枠型スラブ軌道となっています。これは施工管理の容易な形状の部材をPC鋼棒で緊締して組み立てる方式で、設計安全率の向上や軌道スラブの更換作業効率向上を図っています。

スラブマットは東北新幹線向けの防振A型と同様のばね定数となります。また、長手方向部材と左右を繋ぐ間隔材の間には緩衝材が挿入されています。枠内には消音バラストを散布できる構造です。

 

一体型の防振枠型スラブ軌道は、1985年に開業した東北新幹線の上野-大宮間(日暮里駅付近)に試験敷設されました。掘割部で跨線橋が架かっているため、観察にはもってこいの場所です。

スラブマットは防振G型と同様の溝付で、枠内に消音バラストが散布されています。

直線、急勾配の明かり区間で軌道延長200m以上という条件に近いため選定されたようです。

 

最後にスラブ軌道用の締結装置についてご紹介

タイプレート締結式の軌道スラブには直結5形締結装置が使用されました。

直結5形は板バネ内側の端部でレールを抑える構造です。また、板バネやタイプレート、絶縁カラーなどは50T形レール用の規格品となっていますが、さすがに50Tレールとスラブ軌道の組み合わせは現代では見れないかと思います。

 

直結5形は山陽新幹線においてボルトの弛緩や板バネの脱落等の問題が生じたため、以後の新設区間では改良型の直結8形が主に使用されます。

直結8形の板バネは配線用の片サドルを逆さまにしたような形状が特長です。

 

一方で、座面式の軌道スラブには直結4形が使用されます。

直結4形は板バネが上下とも固定ボルトを跨いでいるような形状です。絶縁カラーの有無により明かり区間用とトンネル用の2種類があります。さらに、60kgレール用の板バネは明かり区間用とトンネル用で形状が分かれています。絶縁カラーやバネ受け台は50T形レール用が使用されます。

 

A-151形(座面式スラブ)+直結4形と、A-155形(平板スラブ)+直結8形の境界部

座面式と平板はタイプレートの有無もあるため軌道スラブの厚みが異なります。

 

直結7形は高さ調整余裕量が多く、土路盤上など将来的に路盤沈下の可能性がある箇所の敷設に使用されています。板バネはS字状をしており、タイプレートのショルダーにより上下30mm、更にタイプレート下に調節パッキンを挟むことで上下20mmの調整が可能です。

 

近年ではパンドロール社の締結装置が採用されている場所も増えてきました。

クリップ形は先端側でレールを抑えるEクリップ形と、先端が外側を向いているPRクリップ形、左右対称で性能・施工性を改良したファーストクリップ形の3種類があります。

上:パンドロール Eクリップ形

下:パンドロール PRクリップ形

ファーストクリップ形は未だ発見できていないので、見つけたら更新したいと思います。

 

パンドロール Vanguard (ヴァンガード)

住友商事のHPによると、この締結装置はレール腹部をゴム製のくさびで挟み込み、レールを持ち上げて保持する極めて独創的な締結装置で、高い防振・防音効果があるそうです。

つづく

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大目玉のクハ165 続編

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今年の夏にtomixから165系草津・ゆけむりセットが発売されました。そこで実質4代目とも言える宮原電車区以降に発売された製品をまとめてみました。

以前の記事から撮影機材と画像編集ソフトとPCが変わってしまったため、新しい記事にしています。宮原電車区までの製品の比較は過去記事をご覧ください。

大目玉のクハ165 前編後編

 

2021年発売 宮原電車区 (#98440)

新型ライトや小型TNカプラーなど3代目までの製品から大幅なアップデートが入りました。

基本セットは167系の編成の偶数向きにクハ165が連結されています。

プロトタイプは元冷房準備車の冷房改造車(クハ165-156~190)となります。

 

2021年発売 宮原電車区 (#98441)

増結セットは両端がクハ165で組成された編成となっており、奇数車は基本セットのクハ167と同じくジャンパホースを装備しています。

クハ165は偶数・奇数ともに非冷房車からの冷房改造車(クハ165-156~190、208)となります。なお今回の記事では増結セットの偶数車は省略します。

 

2023年発売 草津・ゆけむり (#98823)

最新製品である草津・ゆけむりセットは新前橋電車区の車両がプロトタイプです。

ユニットサッシのサロ165はこのセットが初登場で、モハ164-0番台やクモハ165も2代目の製品以来となるため久々の登場です。

 

2023年発売 ファーストカーミュージアム クハ165-140 (#FM-031)

草津・ゆけむりセットとほぼ同時に発売されました。

最近の製品は単品売りが無いため、増結や改造用に重宝している方も多いかと思います。

このクハ165‐140はクハ455-302に改造され、北陸地域で活躍した経歴があります。

 

ここからは車両同士の比較を行います。

宮原電車区のクハ165は偶数向き・奇数向き共にジャンパ栓がモールドされています。3代目までもランナーパーツで再現するこは可能ですが、黒色成形なので塗装する必要がありました。

元冷房準備車の屋根はベンチレータの配列が新製冷房車と同じ配置です。(+デッキ上)

小型TNカプラーJC6347用のスカートは167系メルヘンから採用されていますが、

宮原電車区では新たに元冷房準備車用のスカートが新規で起こされています。

なぜか乗務員ステップパーツは元非冷房車は一体で元冷房準備車は別パーツです。

 

草津・ゆけむりセットは車体にジャンパ栓が付かない多数派の車両がプロトタイプです。

宮原電車区と比較すると、Hゴムの色が白っぽくなり実車に近づいたことが分かります。

(確か東西線向けの103系1200番代あたりから変更されたと記憶しています)

今まで烏口で塗り直していたのでありがたい変更です。

 

スリットタイフォンは左右一体パーツで裏から差し込む方式になりました。このパーツは113系0番台関西仕様と同じ物です。また、テールライトリムが別パーツに戻りました。475系も国鉄色は一体成型で北陸本線・新塗装では別パーツ化しており、使い分けのルールはよく分かりません。

このスリットタイフォンはボルトの表現が大げさで全体的に扁平な感じがします。

初代や2代目の一体成型ボディ、3代目や宮原電車区のランナーパーツの方がディテールは良かったと思います。もしかしたらこの形状に近いタイフォンも存在したのかもしれませんが、ちょっと一般的ではないような気がして…

 

実車はこんな感じ。リニア・鉄道館のクモハ165-108のタイフォンを見てみます。

表面がドーム状に湾曲しており、左右に開閉用のヒンジがありますね。

同じくリニア・鉄道館のクハ111-1

試しにランナーパーツのタイフォンを嵌めてみました。

奥行や傾きは調整する必要がありますが、芯は決まるので交換するのもありですね。

また写真ではわかりにくいですが貫通ドアの取手表現も宮原電車区から向上しています。

テールライトのヒンジもモールドされています。これは3代目には無かった表現です。

 

信号炎管はオレンジ成形の物が装着済みとなりました。

この手の小さいパーツは塗装が面倒で、挿入時に剥がれたりするので地味に嬉しい変更です。

 

ファーストカーミュージアムは草津・ゆけむりセットと同じボディが使われています。

ただし、模型の仕様に関しては以下のような違いがありました。

まず先頭部ですが、前面窓のワイパーの銀色が省略されています。

カプラーは展示用ということもありダミーカプラーとなっています。

165系の製品でダミーカプラーが採用されたのは地味に初めてではないでしょうか?

側面は草津・ゆけむりの車両にあるドアレールやトイレ窓の印刷が省略されています。

ただトイレの臭気抜き窓のHゴムは印刷されているので、宮原電車区と3代目の間のような微妙な仕様となっています。連結面のカプラーが無いのはファーストカーミュージアムの共通仕様です。

車番はクハ165-140が印刷済みです。

上で書いたような仕様の違いを気にしなければ編成に混ぜても良いでしょう。

 

下回りも草津・ゆけむりとFM-031から変更が入りました。

運転席側の戸袋窓から数えて1つ目と2つ目の窓の下にあった機器箱が無くなっています。

その代わり、何やら別部品が取り付けできそうな穴が開いていますね。

日根野電車区の一部車両で改造されたATS-P用機器箱とかでしょうか?

この床板は453系ときわのクハ451から採用されたようです。

実車は宮原電車区までの製品の機器箱よりやや細い長い機器が付いています。

ここはハイグレード製品なので作り分けて欲しかったかな。

 

台車も453系から集電板がシンプルな折り曲げの形状(16の刻印)のタイプに変更されました。

スノープロウ一体の台車枠と連結面用の台車枠が作り分けされています。

従来は別パーツのスノープロウを付ける構成でしたが、不意に外れたりするのでゴム系接着剤で止めて対応していました。なおスノープロウの取付板の根本にボスが付いていますので、仮に折り取っても反対側に装着できるというありがたい仕様になっています。

ざっとですがこんな感じになります。

こうなると発売から10年以上経つ新製冷房車もそろそろリニューアルでしょうかね。

ダルマ形のスリットタイフォンは裏から差し込めないのでどうするのかな?

新製冷房車は向かって左側にジャンパ栓がつくため専用ボディでタイフォンも一体成型か従来の個別パーツに戻ったりする可能性はありそうです。

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色入れと室内灯の設置 KATO 883系ソニックリニューアル車

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こんばんは

今年も残すところあと数日となりました。

12月は師走というだけあって毎年バタバタしているうちに年末を迎えてしまいます。

 

そんな中でもソニックの加工は年内に完成したいと思い、工作を進めました。

まずはクーラーの墨入れ。タミヤのスミ入れ塗料ブラックを使用しました。

0番台のクーラー(上写真)は側面のメッシュに、1000番台のクーラー(下写真)はルーバーとメッシュに流しました。乾いたら溶剤で拭き取り、陰影を調整します。

パンタグラフ台は軽量化のためか丸穴のモールドが多数あります。

ここはピンバイスで開口しても良かったのですが、台座のモールドに被っている穴もあったので墨入れにしておきました。パンタを載せてしまえばそこまで気にならないと思います。

このパンタグラフ台は台車に直結されているため車体に支柱を通す穴があります。

開口部がボディ色なのは不自然なため、ペンで位置をケガいて黒く塗っておきました。

その他、碍子や配管の色差しを行って組付けた状態が下の写真になります。

屋根板も製品より少し濃いグレーで塗り直したので、落ち着いた感じが出たと思います。

幌枠もブラックで塗装してみました。嵌め込み化した1000番のデッキ窓部ですが、やはり窓越しに室内灯の取付座が見えるのは頂けないため撤去することにしました。下写真の左が撤去後です。

室内灯は客席側に配置し、壁際ギリギリに置くことで目立たないようにします。

集電シューが差し込めるようにプラ板でガイドを作ってあげれば問題なく通電出来そうです。

0番台はセンターブースという向かい合わせのボックス席がありましたが、リニューアルの際に普通の席に改修されています。今回はグループ客が利用している想定でそのままにしました。

シートの塗装中の光景。まずは床の色合いを調色して塗装し、マスキングします。

座席の色は1両ごと、いや半室ごとに異なる車両もあって非常に手間でした…

デッキ部の床は室内よりやや赤みの強い色で塗装しています。

これはデッキの照明が電球色であることを、床の反射色で再現してみたかったからです。

(そもそも実車のデッキはストライプ模様なので、あくまでも雰囲気重視です)

1000番台のシートは本来もっと落ち着いた色合いなのですが、窓のスモークが濃く沈んだ色に見えてしまうため鮮やかなオレンジ色に塗装しました。

室内灯も純正品では暗く見えてしまうため、グランライトⅢのナチュラルホワイトを選択。

多灯式で光ムラが気になったため自作の拡散板を設置しました。

チップLEDの直下にラベルシールを配置し、フォグラスで光を均一化しています。

0番台は常点灯化したLED室内灯クリアの白色を使用します。

屋根裏に白色拡散板を挟んでプリズムと基板は遮光テープで固定しました。

写真は遮光テープで隠れていますが、導光板の断面にIROMIZUの14-50icを貼って色温度を下げています。この辺りは毎度の工作なので特に考えず流れ作業です。

クモハ883のみ室内灯付近に窓がないため、本来の取付台座を使用しています。

完成報告に続く

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竣工 KATO 883系ソニックリニューアル車

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何とか年内に完成報告ができました。883系ソニック リニューアル車。

0番台で統一された3次車やAO-3編成も発売されていますが、紹介するのは2009年に発売された最も古い製品です。1000番台を組み込んだ凸凹編成が特長で、私のお気に入りの車両の1つです。

この模型は振り子が良く効くのでカント付きレールを走らせるのが楽しいんです。

 

ひとつだけ加工内容を忘れていました。

運転席の窓にスモークを入れるためIROMIZUのB-25icを貼りました。湾曲した窓の場合に貼る時は、一度マスキングテープに形を写してから切り出すようにすると上手くいきます。

1000番台は窓のツライチ化を実施。2両だけでほんと良かった…

車端部の床下機器はE26系カシオペア用を流用です。屋根上機器に色差しを行っています。

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室内灯にもこだわりを。0番台は常点灯化したLED室内灯クリアを、窓のスモークが濃い1000番台はグランライトⅢ+拡散板を装着しました。このため暗闇でも照明に統一感が出ています。

ヘッド・テールライトの高輝度化とフォグランプの色味適正化も実施。

工作記事ではテールの遮光が不十分だったため、今回はほぼ完璧に仕上げました。

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上の写真、バンパーがもげてますね。ASSY調達しないと…

それではよいお年をお迎えください。

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2024年を迎えました

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あけましておめでとうございます。

管理人のカケスです。

 

昨年は密かに目標としていた毎月更新を達成することが出来ました。

ブログを遡ってみると、なんと2017年以来のようです。

今年もこのペースを維持できるように努めたいと思います。

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P.S. 個人的な話で恐縮ですが、昨年の挨拶でもちらっと話した技能士の試験は無事に合格できました。さらに成績優秀者として産業労働局長賞を頂くことが出来ました。

表彰なんて学生の時以来だったので久しぶりに新鮮な気持ちを味わうことが出来ました。

それでは失礼します。


正雀工場

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数年前の阪急レールウェイフェスティバルにて正雀工場のトラバーサーを見てきました。

ピットは広場として開放され、桁は目隠しをされつつも内部を観察することが出来ました。

稼働中の動画を拝見すると車体一杯でしたので、全長は19~19,5mあたりでしょうか。

このトラバーサーの特徴は何といっても四線軌条のデュアルゲージが敷設されていることです。

昔は国鉄との連絡線が敷設されており、尼崎にあったアルナ工機から新造された車両の甲種輸送が行われていました。このため工場内には今も三線軌条や四線軌条が残っているのです。

標準軌のレールには手歯止めを固定できる差込口が2か所ずつ取り付けられていました。

よく見ると狭軌のレールにも標準軌のガイドより内側に差し込み口がありますね。

操作室は中央にあります。手前に2つあるボビンは桁の両端にも設置されていました。

ボビンのワイヤーは操作室の中へ延びていて、内部に共用・牽引制御盤が置かれていることから、桁内で車両を牽引することが出来る装置ではないかと思います。

向かって右側の端部には集電用の櫓とパトライト、投光器などが備わります。

走行用レールは4本あります。駆動輪は両端2ヵ所or4ヵ所と思われますが、側面は目隠しにより見れなかったため確認出来ませんでした。また別の機会に調査しましょう。

集電は架空線式で交流三相3線です。桁が停まっている一番奥の線路のみ架線が張られているため、それより低い位置を通していました。高所作業時は要注意です。

左側の線路はバラスト軌道で本線と接続しています。直前で異形レールを挟んでいました。

ちなみにトラバーサーが四線軌条なのは台車交換の際に芯を合わせる必要があるからです。

秋田車両センターの台車振替場がE6系の甲種輸送で使用されたのも記憶に新しいです。

ピット内にはトラバーサーの走行レールの他に途中まで敷かれたレールがありました。

台車搬送用の小型トラバーサーでもあったのでしょうかね。詳細は不明です。

研修庫の線路も一部は四線軌条でした。狭軌は過去の遺物とも言える状態なわけですが、阪急と言えばなにわ筋連絡線の構想もあるので、これらの設備が再び活躍する日が来たら嬉しいです。

デュアルゲージのトラバーサーは近畿日本鉄道の塩浜検修車庫にもあります。

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JR SKISKIで『どこかにビューーン!』を利用して蔵王へ

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冬は毎年ウインタースポーツを嗜んでいるのですが、今年はJR SKISKIとコラボした特別企画「JR SKISKIで『どこかにビューーン!』」を利用してお出かけしてみました。

この企画は通常のどこかにビューーン!と以下の点が異なります。

 

・目的地はスキー場が最寄りとなる17駅がチョイスされている。

・出発駅は東京、上野、大宮の3駅のみ。

・出発日の設定は12/19~3/31 (2023-2024シーズンの場合)

 

JRE POINT6,000ポイントで利用できる点やそれ以外のルールは通常版と同様です。

まずは出発駅と日付、時間帯を設定して納得のいく4つの行き先候補を決めます。

今回は長野・北上・上毛高原・山形の4つの候補で申し込みました。

夏油高原スキー場か、蔵王温泉スキー場が狙い所です。

地図で4つの候補の位置を示してくれるので距離感が伝わりやすいですね。

注意点は先に出発日と到着日、時間帯を決めてから行き先が決まるため、滞在時間に余裕を持つ必要があることです。例えば日帰りで出発時間帯を朝早い時間、到着時間帯を午後遅い時間を選んだとします。

決定した行き先が関東圏なら問題ありませんが、新青森とか田沢湖だったら移動だけで終わってしまうことになります。帰りの時間帯が「到着」となっている点も注意が必要です。

申し込みをした翌日に行き先駅が決定した旨のメールが届きました。

今回は山形駅でしたので、狙い通り蔵王温泉スキー場へ行ってみたいと思います。

 

行きの列車はつばさ123号でした。

E3系のステップはホームと反対側も出てしまうんですね。

相棒のやまびこは200系カラーのE2系でした。

こちらは3/15で定期運転を終了するアナウンスがなされているため間もなく見納め、

山形駅の構内にはE8系のポスターがずらり…

今回は見かけませんでしたが、絶賛習熟運転中なのでしょう。

駅から40分ほどバスに揺られて蔵王温泉バスターミナルに到着しました。

散策がてら中央ロープウェイ乗り場まで歩いてみましたが、次第に青空も見えてきて頂上からの景色が楽しみになってきました。

中央ゲレンデに到着。雲が出てきましたが雪山一面が見渡せて気持ちが良かったです。

足慣らしで何本か滑ってから山頂を目指します。

とにかくゲレンデが広く、リフトの運行時間も場所によって早く終了してしまうので時間調整には気を使いました。そして山頂に付く頃には吹雪いておりご覧の状態。スキーヤー・スノーボーダーより外国人観光客の方が多かったのはびっくりです。

吹雪きが強くなってきたので少し早めに上がることにしました。

鳥兜駅には怪しげな線路があったので記録しておきました。

すくなくとも写っている台車は関係なさそうです。

温泉街を歩いていると水車と共同浴場を発見。趣があっていいですねえ

今回はすのこの湯 かわらやで日帰り入浴をしました。

浴槽がスノコになっており、下からじんわりと温まる珍しい温泉でした。

麓は既に止んでいますが、夜は平地でも雪予報。翌日はどうなるでしょうか?

2日目は温泉街から少し登った所にある上ノ台ゲレンデからインしました。

すぐ隣には蔵王スカイケーブルの乗り場があり、中央高原駅まで一気に上がることもできます。まずは上ノ台ゲレンデで足慣らしも良いでしょう

一晩中降っていた雪のおかげで2日目はフカフカのパウダースノーを味わえました。

樹氷はまだまだ成長途中でしたが、白銀の世界を存分に楽しめました。

お昼に上ノ台ゲレンデのカフェで食べたピザが本格的で美味しかったです。

マツコの知らない世界でゲレ飯を食べ歩いている方が出ていたのを思い出しました。

ゲレンデの食事もクオリティが上がっているのを実感しました。

帰りの新幹線はぐっすり寝てしまい、あっという間に東京に到着。

バス代を入れても東京から片道4000円で蔵王温泉に行けるのですから、かなりお得です。

また機会があったら利用してみたい「JR SKISKIで『どこかにビューーン!』」でした。

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記事更新のお知らせ

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下記の7つの記事の更新をしました。

加筆修正は時折行っていますが、今回は更新内容が多いためこちらでまとめてご案内します。

 

名古屋の転車台(撤去後) →転車台撤去後の写真を追加。

鹿児島本線 有佐駅(撤去済み) →写真サイズを現行版に拡大。ランプ小屋撤去後の写真を追加。

脱線防止ガードと逸脱防止ガード →写真サイズを現行版に拡大。各社の対策施工写真を追加。

安全側線-1 →事業用車用の設置例を追加。

安全側線-2 →トロッコ嵐山、北藤岡、勝川を追加。

安全側線-3 →長船を追加。金谷の撤去を追記。

安全側線-6 →脱線転轍機標識の背面側を追加。

 

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蕨市からの送り物 マイクロエース 8500系 富士山ビュー特急

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マイクロエースから発売された富士山麓電気鉄道8500系のレビューになります。

たしか製品化が発表されたのは2022年の夏(第21回JAM)だったと思います。

その後2023年9月に無事?に発売されましたが、疑問形なのは後述するエラーがあったためで…

実車の写真はいずれも2023年3月に撮影

 

キャッチコピーは「富士山の南側から北側へコンバート!富士山麓電気鉄道8500系」

富士山の南側とは、御殿場線を走っていた371系時代のことを指していますね。

このキャッチコピー、8000系(元RSE)の製品化時にも流用できそうです。

赤い車体と流線形の先頭部が特徴で、3両編成でも特急らしい風格を感じられます。

371系ベースの製品であることは事前に告知されていたため、先頭部のおでこに分割線がある点は承知の上で購入しました。塗装は程よい半艶で、レタリングはマイクロらしく美しい仕上がりです。

ただ、残念なことに先頭車の屋根の造形が1号車と3号車で反転しているというエラーがありまして、この模型は屋根とボディが一体のため丸ごと交換する対応となりました。

そして今年の2月になり正規品のボディが届きました。専用のウレタンに梱包されています。

ボディの交換前に屋根の違いを撮影しておきました。

クーラーやパンタグラフは溶着されているため、交換用のボディにも取り付け済みでした。

正直ここまで大きな金型修正が入るなら、おでこの分割線のないボディにして欲しかったという欲が出そうになります。ただ、そうなると前面窓ガラスも改修しないといけないため致し方ありません。

さくっとボディを交換して各部の詳細を見ていきましょう

 

まずは先頭車のヘッドライト・テールライト

正面からだとどうやっても光源が反射してしまう、撮影者泣かせの曲面ガラスです。

ちと気になったのがヘッドライトの光量が左右でまあまあ違うこと。

分かりやすいように逆光で撮影しました。明らかに向かって左側が暗いですよね

連結面はアーノルドカプラーにしては狭い方かと思います。

行き先表示部や窓枠などのレタリングが繊細かつ賑やかで美しいです。

パンタグラフは上昇時のシルエットは申し分ありませんが、降ろした姿は尻上がり…

溶着されているので外すのは慎重になってしまいます。あ、エラーのボディにも付いてたな

1号車のクロ8551は特別車両で、土日はホテルのパティシエが手掛けるスイーツが供食されるスイーツプランの専用車両としても使用されています。

この車両は床下機器と内装が新規製作となりテーブルライトが点灯します。

遠目にも分かるほどに存在感のあるライトですが、明るすぎて撮影用の照明機材のように見えてしまいます。室内灯が無くてもこの明るさですから…

実車の内装はこんな感じで、円形テーブル以外のライトは壁に設置されています。

そして2号車と3号車の壁面にも同様のシェードのライトが設置されています。

(ただし1号車と異なりアームが無く直付け)

基板が仕込まれているカウンター付近が盛り上がっているので修正したいなあ。

371系(改良品)は動力車が盛り上がっていたそうで、こんな所は引き継がなくていいんですよ。

2号車のモハ8601(M)はトイレ付き車両(元モハ370-101)ですが、車端部まで座席があります。

マイクロの371系はトイレ無しのモハ371-201が動力車に設定されていたため、シートはその流用ということでしょう。幸いドア窓しかないので言われなければ気にならない部分です。

 

こんな感じでツッコミどころも多少ありますが、実車の登場から製品化を待ち望んでいた車両だったので、手にすることが出来て素直に嬉しく思っています。

前回は1号車に乗車したので、次回は内装の異なる2号車や3号車にも乗車してみたいです。

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3Dモデリングのすすめ

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ここ数年の3Dプリンターの進化には目を見張るものがあり、低価格機の普及により一般家庭でのモデリングも馴染み深いものになってきました。私も4、5年前から自家用3Dプリンターを導入し、ある程度の知見を得ることが出来たため、本ブログでも取り上げてみることにしました。

これから3Dモデリングや3Dプリンターを導入したいという方には、以下の2冊をお勧めします。

・プラモデルのための3Dプリンター&3Dモデリング入門

こちらは光造形機(ELEGOO MARS2 PRO)の使い方からスライサーの使い方、モデリングの流れを詳しく解説しています。鉄道模型は出てきませんが、モデリング~光造形のプリントまでの工程や基礎知識を習得するためなら十分な内容です。

 

・鉄道模型3Dプリンタガイド2

こちらはネコ・パブリッシングから出版されている書籍で、鉄道模型に特化した内容です。

板キットの作成方法や、鉄道車両ならではのディテールの表現方法などが紹介されています。

また、自分で作成したデータを外部のプリンタで出力する委託サービスについても触れられていますので、3Dモデリングだけで済ませたい方にも向いている内容です。

 

いずれの書籍にも3D CADソフトはAutodeskのFusion360が紹介されています。

※2024年1月から名称がAutodesk Fusion(以下、Fusion)に変更されました。

上で紹介した書籍はいずれも2022年発行なのでFusion360として紹介されていますが、基本的に同一ソフトという認識で大丈夫です。

Fusionが多くのユーザーに支持されている理由としては、個人使用であれば十分過ぎる程の機能を無料で使える点が挙げられます。

SolidworksやInventorを使ったことある方なら無料でこんなに?と思うことでしょう。

 

出力に必要な3Dプリンタには沢山の造形方式がありますが、Nゲージなどの細かなディテールが要求される印刷にはUVレジンに紫外線を当てる光造形方式がマストです。

光造形にもレーザー光を照射しながら積層するSLA方式や、プロジェクタで投影するDLP方式、液晶パネルで照射するLCD方式などがあり、個人向けの低価格機は後者2つで占められています。

私がメインで使用している機種は4KのLCD方式のELEGOO MARS3 PROで、上の書籍で紹介されているMARS2 PROの後継機になります。現在は販売終了しているようです。

右に写っているのは同じくELEGOOの二次硬化装置。こちらも終売品の模様…

 

造形物はプリンター本体の性能だけでなく、サポート配置や積層ピッチなどの印刷条件によっても仕上がりが変わってしまうため、参考程度に見ていただければと思います。

今回は一連の流れをざっと紹介してみました。

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