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PECOのダブルスリップ

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前々から気になっていたのですが、とうとう買ってしまいました。

英国PECO社のダブルスリップポイントです。

品番はSL-390Fでコード55のNファイン、非選択式です。

線路の種類については下の余話を参考にしてみて下さい。

いやー素晴らしい。ポイント好きには堪らない出来栄えです。

実物と同じで8本のレールが所狭しに並んでいます。

トミックスのダブルスリップは内側のトングレール2本が省略されていますからね

じゃあどうやってカーブ側へ進むのかと言うと、外側のトングレールとガードレールをバックゲージの誘導路とすることで実現しています。実物でも路面電車のポイントなどで使われている方法です。

 

話を戻しましょう。説明書は英語ですが図が多いので要点は伝わります。

コード55のレールは1/3位を枕木に埋め込むことで低く見せています。

インサルフログは電気の流れがレールの切替えに依存しないため配線はかなりシンプルです。まあ高確率でギャップを切る必要がありますけどね

Double-pole,double-throw switch、2極双投スイッチのことですか

電動化の際はX部のバネを外して下さいとの説明書きもありました。

先述のように電気配線がシンプルになる分、フログの絶縁部が長いためホイールベースの短い2軸車両などは停止してしまう可能性があるので注意が必要です。

裏側を見てみます。各レールへの配線がちらほら見えます。エレクトロフログの場合はフログと中央部への配線4本が出ており、各自でスイッチ等へ接続します。

インサルフログの給電パターンはこんな感じになっています。

 クリックで拡大

最後にPECOのダブルスリップの欠点をあげるとすれば、走行路の切り替えを2ヶ所で行わなければいけないという点が挙げられます。

トミックスの場合はクロス⇔カーブの切り替えだけで済むのですが、PECOの場合は片方のレールを直線に切り替えると、もう片方は曲線側に切り替わるため走行できなくなります。さしずめ4経路中1経路しか選択できない仕様なのです。

とまあ色々書きましたが、今は眺めてニヤニヤしてます(笑)

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以下、分類についての余話

PECOの線路は、大きく分けると入門者向けのSETRACKと中・上級者向けのSTREAMLINEがあり前者の品番はST-××、後者はSL-××で始まります。

SETRACKはあらかじめジョイナーが取付済みでストレートレールやカーブレールは長さや半径が固定されているので道床付きレールのように扱うことができます。レールの高さはコード80、ポイント類は非選択式のインサルフログのみです。STREAMLINEにはレールの高さによりコード80とコード55(Nファイン)の2種類があり、コード55のグループは品番の末尾にFが付きます。さらにSTREAMLINEのポイント類は選択式と非選択式の2種類が存在し、前者はフログが導通しているためエレクトロフログ、後者はインサルフログと表記されています。エレクトロフログの製品の品番はSL-E××、インサルフログはSL-××となります。


よってSTREAMLINEの品番は、


コード80のインサルフログがSL-××

コード80のエレクトロフログがSL-E××

コード55のインサルフログがSL-××F

コード55のエレクトロフログがSL-E××F

 

となります。

フログのないフレキシブルレールはインサルフログの品番に分類されます。

この中で最も種類が少ないのはコード55のインサルフログで、フレキを除くとダブルスリップ、シングルスリップ、大型クロッシングしか用意されていません。

そのため4タイプすべてが揃うポイントやクロッシングは存在しないようです。3種類が揃う大型クロッシングが最大かと思われます。(SL-E394のみ存在しない)

海外通販サイトのハットンズ(ehattons)は取り扱いが豊富なので参考になりますよ


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