こんばんは
2013年も残りわずかとなりましたね
気が付けば転車台訪問記もこの記事で50件に達しました。
というわけで今回はちょっと変わり種をご紹介します。
・旧武豊港駅の直角2線式転車台
JR武豊駅から延長線上の道を歩いていくと竹中交差点に出ます。
転車台はその一角に保存されていました。白いテント屋根が目印です。
レールが十字に配置された非常に珍しい作りをしています。
1925年製の上路式です。長さは7.3mで、貨車の転向に使用されていました。
2線式なのは大量の貨車を捌くためではないかと言われています。
円周軌条も再現されています。さらに目を引くのが天板を載せるための骨組みです。
黒姫だけじゃありませんでしたね。こちらは転落防止のためかと思われます。
良く見ると上写真の手前側に施錠装置があります。上ノック式のようです。
転車台の近くには味噌や醤油などの醸造蔵が軒を連ねており雰囲気がありました。
・直方市 多賀第3跨線人道橋
次は転車台が橋梁に転用された例です。直方市石炭記念館へ行くための跨線橋
として余生を送っています。鳥居は橋の先にある多賀神社のものです。
渡ってみるとなんてことない普通のコンクリート橋でした。
この桁は直方駅にあったすて20で、旧直方気動車区のG3は今も現役で活躍中です。
平成筑豊鉄道の車内から良く見えます。山型のガーダーが転車台の証
ラウンドハウスを従えていたでて20-1だけ現存しないのが残念です。
・新幹線米原保線所
続きまして、東海道新幹線の米原駅構内にある転車台らしき軌道設備。
北陸本線とのオーバークロス付近にあります。車窓からよく見えました。
長さは新幹線の車両規格に合わせたのか25mはあるかと思います。
ピットが砂時計のような形をしているので90°くらいしか回転しません
つまり車両の方向転換はできず、ポイントとしての機能しかないことになります。
何故このような大がかりな装置を作ったのか疑問が残りますね。
車止めにご注目。よく見ると3線軌条になっています。
在来線の車両も載せることがあるんでしょうか?誠に不思議な装置だ…
・鉄道博物館 THE RAILWAY MUSEUM
最後は大宮市にある鉄道博物館から。館内用に新設された転車台です。
建設当時、周囲の展示車両はこの転車台を使って振り分けたそうです。
桁の端部には操作盤や回転灯、スピーカーなどが備わっていました。
1日2回ある回転実演時は多くのギャラリーが集まります。
また、実演時以外は桁の両サイドを歩くこともできます。
正面から見ると歩廊の広さが良くわかります。
ただ、上路式なので桁自体はそんなに広くはないと思います。
それでは良いお年を
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