今年3月に鉄道事業認可が下りた地下鉄8号線(通称豊住線)は、豊洲駅から東陽町を通り半蔵門線の住吉駅に至る路線です。開業は2030年代中頃と暫く先ですが、現状を記録しておくことにしました。
いずれも今年撮影です。まずは豊洲駅から
降りてすぐ違和感に気が付くと思います。2面あるホームは外側の1番線と4番線のみ使用されており、2番線と3番線は塞がれて通路になっています。
なんとなく、海外の駅のような雰囲気もありますね。
東京オリンピック2020開催に伴う混雑緩和対策で2020年からこの形になったそうです。
ホームの端の方へ行くと線路はそのまま残されていました。この旧2、3番線の線路は駅周辺の再開発に伴う利用者増加に対応するため、2009年から2014年に行われた駅改良工事で敷設されたもので、駅開業時は路盤のみ施工された状態でした。
豊住線はこの2、3番線を使用する予定になっています。
端部はホームドアが閉じていて、乗り場案内もそのままなので2面4線時代の趣です。
月島方にはRAWIEバッファーストップが設置されていました。
この先の留置線は現役なので、回送列車がホームに突っ込まないように設置されていると思われます。
旧3番線から留置線を望む
辰巳方の通路には段差があります。これは豊住線が4番線をオーバークロスして住吉へ向かう構造となっているためです。ただ、前述の改良工事をした際に3番線の路盤を掘り下げて4番線と同じ高さにしているため、開業時にこの段差をどう処理するのかは気になる所です。勾配に余裕がない場合は御茶ノ水のようにホーム自体に段差を作るしか無さそうです。
剛体架線は途中で切断され、架線終端標識が備わります。
地下なので反射材を使っているのが分かります。
つづいて半蔵門線の住吉駅にやって参りました。都営新宿線との乗換駅になります。
半蔵門線は方面別の階層構造になっており、それぞれ島式ホームの片面を使用しています。
水天宮前から押上間は比較的新しい区間という印象でしたが、2003年開業と言うことでそろそろ20年選手です。工事を繰り返している1988年開業の豊洲駅より古めかしく感じますね。
剛体架線のためコンパクトなトンネルです。
それぞれの乗り場の反対側には大きな柵が建てられています。こちら側に豊住線が乗り入れる形で建設されていますが、現在は半蔵門線の留置線として使用されています。(押上方で本線に接続している)
覗いてみるとこんな感じ。壁面の装飾もなく無機質なコンクリートが丸出しです。
天井は本線側より高く、吊架式による電化も見越しているのかもしれません。
豊住線も方面別とするなら、1番線の隣が豊洲方面で2番線の隣が押上方面になりますね。
最後に清澄白河方の車止めを観察。方角的に豊住線はこの先に繋がるみたいです。
途中駅の位置や有楽町線や半蔵門線との直通運転など、これからの動向にも注目です。
続く?
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