前回から少し間が空いてしまいました。
新型コロナウイルスの影響でしばらく旅行に行くことが出来ない状況ですので、過去の記録をご紹介することが増えると思います。(元々時差のあるブログですが…)
博多総合車両所の一般公開「新幹線ふれあいデー」にやってきました。
最寄駅は博多南線の終点、博多南です。
トラバーサーは2台あるようですが、公開エリアにあったのは南側の1基のみでした。
新幹線用ということで25m級になります。毎度のことながら、在来線用の20m級に見慣れていると巨大に感じてしまいます。端部には入線可否を示す信号灯と蛍光灯、周囲を照らす投光器が備わります。
3面が建屋に囲まれており、枕木方向の建屋には横付けするような形で入線できます。
低床タイプなのでピットの深さはかなり浅くなっています。
そして外装はオレンジ色、内装は黄色と南国風味な装いが特徴的です。
機械室は側面の中央付近に配置されています。窓の金網と換気フードが物々しい…
ここだけアップで写されたら何の機械の小屋か分からないと思います。
製造は思いのほか古く1975年だそうです。製造は(株)貝島製作所となっています。
名前から察するに筑豊地区にあった貝島財閥のグループ企業でしょうかね。
先ほどと反対側に周ってみました。左側の上部には集電装置が付きます。
また、両側に小さな部屋がありますが、ここからも操作できるのかな?
よくよく考えたら先ほどの小屋だと反対側に進むときに前方が見えませんしね、、
集電装置は他のトラバーサーでもよく見る三相交流のトリプルパンタではなく、剛体架線のような形状をしています。そして集電装置の架台と点検用の階段が一体化している合理的な設計です。
走行シーンも見てみたかったなあ
工場内には台車運搬用と思われるミニトラバーサーがありました。
この手のサイズのものは2~4線位の移動量であることが多いのですが、こちらは建屋の幅の半分以上に渡る長いピットが敷設されています。
これ以上近づくことが出来ないのでカメラのズームで。左端には操作盤、中央付近には油圧ユニットが搭載されています。また、油圧配管が床下に伸びていることからロック機構や走行動力に油圧を使用していると思われます。電源はどうやって給電しているのでしょうね。右のコードリールかな?
ピットの段差の部分がレールになっているようです。