先日製品化の発表があった機関区レールセット。
ヒット作となった車両基地レールセットの続編だけに期待が高まります。
複線機関庫に合わせたピットレールやパンタ点検台、給油設備など機関区としてのアクセサリーは勿論のことですが、個人的には線路アクセサリーの充実が魅力的に感じました。
まず安全側線レール(乗越しポイント)がNゲージ初製品化です。
普通分岐器を使用した脱線分岐器(上写真)は以前に製作したことがありましたが、乗越分岐器は先を越されてしまった形です。
試作品では乗越しポイントの分岐側とその先のレールはグレー1色でしたが、出来ることならレールは焦げ茶色の樹脂成型にするなどして色分けされると嬉しいです。
ちなみに脱線転轍器を再現した脱線ポイントは車両基地レーセットで製品化されています。
上写真は塗装をして脱線転轍機標識を追加したものです。安全側線が製品化されるならぜひとも脱線転轍機標識を製品化してほしいところであります。
こちらもNゲージ初、安全側線用緊急防護装置(EM)も含まれているそうです。
写真はエンドPCレールE-PCを改造したものです。やはり安全側線と言えば砂利盛の第一種車止めとEMの組み合わせがポピュラーではないでしょうか。
機関区レールセットでは枕木を重ねた車止めが付くようです。
そして、油圧緩衝式の車止め(バッファーストップ)も含まれていました。
これは機関区セットには不釣り合いな感じがしますね。大規模ターミナル駅から地方私鉄の始発駅まで幅広く使えますので、単品販売の需要が高い気がします。
実は3次元プリンタを購入したら出力してみようと、モデルを作っていた矢先でした。
ちなみにモデルのプロトタイプ西武新宿駅2番線のRawie社製になります。
モデリングに当たって、軌間や連結器の高さ等を考慮したアレンジが要求されました。
ただ縮尺通りにサイズダウンすれば済む話ではないわけです。いい勉強になりました。
そして、試作品はまだ登場していませんでしたが、終端架線柱も付属するそうです。
これは車両基地レールセットにも入れて欲しかったアクセサリーですね。
架線柱に付属するテンションバランサー(バネ式or滑車式)を付けられると嬉しいです。
※写真は2012年の木更津運輸区一般公開時に撮影したものです。
車両と比べる抽象的にせざる負えないレール関連商品ですが、全国的に見られる設備の製品化はまだまだ開拓の余地があると思います。例えば保線基地レールセットとかどうでしょう?その時は横取り装置も付けて…なんて妄想も膨らみます。
あとは、ファーストカーミュージアムのような展示模型のジャンルを開拓するのであれば、リアルさ重視の展示用レール製品の需要もありそうな気がします。