函館本線の山線区間は今でこそローカル線ですが、かつては優等列車が多く走る主要幹線でした。この転車台は、山線を走り抜けていたC62 3号機がC62ニセコ号として復活運転した際に、旧新得機関区から移設し転向に使用していたものです。
ニセコ号が1995年に運行終了して19年、転車台は長い眠りについていました。
実は数年前にも訪問したことあるのですが、3月だったので転車台は雪の中…
かろうじてヤグラの上部だけ見えたのは今でも忘れられません
20m級下路式のバランスト型転車台です。レールは直接締結です。
C62のホイールベースは19m、連結器を含む全長は21mを超えるため重心を取る位置に載せるのは大変だった思われます。(石炭や水の量により重心が変わるため)
給水塔も転車台と合わせて設置されたものと思われますが出所は不明。
牽引車の窓は割れてしまったのでしょうか。桁の下には回し棒がありました。
そういえばピットの周囲が手入れされていたのは気になりました。
ボランティアの方でしょうかね。⇒翌日に理由が判明しました。
転車台に接続する線路は駅の近くで寸断されています。
現役線路の周囲はロープで囲われているので入らないようにしましょう
んで翌日
帰りの列車まで少し時間があったので再び転車台を見てみました。
あれ、給水塔に何やら説明板付いています。
昨日は気がつかなかっただけかなあと不思議に思っていると、男性2人組が登場
お話を伺ったところ、午後から有島記念館主催の見学ツアーが開催されるとのことでした。二人は有島記念館の学芸員の方と、記念館で写真展を開催中の荒川好夫さんご本人!で、ツアー前の準備に来られたというわけです。すごい偶然でびっくり
写真展もツアーも事前に知っていれば間違いなく参加したのに…
もうすぐ来る列車に乗らないと飛行機に間に合わなくなるので泣く泣く断念しました。
それでも少しばかり説明を聞けたので嬉しかったです。
転車台は数日前に牽引車の手回しハンドルで動くことが判明したばかりだそうです。
この時も動く姿を見せてもらえ、思わず感動してしまいました。
上の写真、桁と外周のレールがズレているのが分かりますでしょうか?
さらに、何気ないこの末端の線路も実は歴史的価値があるものだと判明。
先の説明板にも書かれていますが、このレールは新得機関区開業時の1907年にドイツで製造されたレールだそうで、転車台の移設と共にニセコへ運ばれたようです。
また活躍する日がくるといいですね
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