ここ数年の3Dプリンターの進化には目を見張るものがあり、低価格機の普及により一般家庭でのモデリングも馴染み深いものになってきました。私も4、5年前から自家用3Dプリンターを導入し、ある程度の知見を得ることが出来たため、本ブログでも取り上げてみることにしました。
これから3Dモデリングや3Dプリンターを導入したいという方には、以下の2冊をお勧めします。
・プラモデルのための3Dプリンター&3Dモデリング入門
こちらは光造形機(ELEGOO MARS2 PRO)の使い方からスライサーの使い方、モデリングの流れを詳しく解説しています。鉄道模型は出てきませんが、モデリング~光造形のプリントまでの工程や基礎知識を習得するためなら十分な内容です。
・鉄道模型3Dプリンタガイド2
こちらはネコ・パブリッシングから出版されている書籍で、鉄道模型に特化した内容です。
板キットの作成方法や、鉄道車両ならではのディテールの表現方法などが紹介されています。
また、自分で作成したデータを外部のプリンタで出力する委託サービスについても触れられていますので、3Dモデリングだけで済ませたい方にも向いている内容です。
いずれの書籍にも3D CADソフトはAutodeskのFusion360が紹介されています。
※2024年1月から名称がAutodesk Fusion(以下、Fusion)に変更されました。
上で紹介した書籍はいずれも2022年発行なのでFusion360として紹介されていますが、基本的に同一ソフトという認識で大丈夫です。
Fusionが多くのユーザーに支持されている理由としては、個人使用であれば十分過ぎる程の機能を無料で使える点が挙げられます。
SolidworksやInventorを使ったことある方なら無料でこんなに?と思うことでしょう。
出力に必要な3Dプリンタには沢山の造形方式がありますが、Nゲージなどの細かなディテールが要求される印刷にはUVレジンに紫外線を当てる光造形方式がマストです。
光造形にもレーザー光を照射しながら積層するSLA方式や、プロジェクタで投影するDLP方式、液晶パネルで照射するLCD方式などがあり、個人向けの低価格機は後者2つで占められています。
私がメインで使用している機種は4KのLCD方式のELEGOO MARS3 PROで、上の書籍で紹介されているMARS2 PROの後継機になります。現在は販売終了しているようです。
右に写っているのは同じくELEGOOの二次硬化装置。こちらも終売品の模様…
造形物はプリンター本体の性能だけでなく、サポート配置や積層ピッチなどの印刷条件によっても仕上がりが変わってしまうため、参考程度に見ていただければと思います。
今回は一連の流れをざっと紹介してみました。
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