大目玉の記事で三鷹色のリニューアルが出ないかなと淡い期待を書いていたのですが、
先日お手頃な中古品を見つけてしまい、ついに導入することになりました。
ハッチング柄の旧ケースは爪をパチンとはめるのに力が必要で、久々にその感触を味わいました。
2002年発売の製品ですので気が付けば20年前の製品になります。
そうか、20年も買おうかどうか悩んでいたんだな…
付属のインレタやシールは未使用ですが、使えるかどうかは微妙です。
再現したいホリデー快速ピクニック号のヘッドマークは収録されていませんでした。
2000年代初頭までの製品は転写シートという呼び方ではなく公式でインレタと呼称されていました。
透明ベースがないので今の転写シートより難易度は高めです。
側窓下のINTER CITY TRAIN 169のロゴも転写する必要があります。
ロゴや車番はトレジャータウンからTTL-029として発売されているのでそちらを使う予定
側面から正面にかけて帯に段差がありますが、昨今の製品の塗装状態などを鑑みると時代的にも許容範囲と言えてしまいます。
電球ライトは色味は実感的ですが発熱や玉切れが心配なのでLED化します。
車輪は銀色・旧集電車輪、カプラーも線バネ式TNカプラーで明後日を向いています。
スノープロウは今も昔もPZ-106ランナーから取付けるスタイルです。(写真は未取り付け)
PS35Dはこの三鷹色セット用に起こされたもので、その後鉄コレ製品の指定品となるなど息の長いパーツとなっています。ただし設計が古いせいか一定の高さまで上昇させないと保持せず、上昇状態でも上方向にプラプラしてしまうので、最近の製品とは扱い方が異なります。
このセットはモハ168が実車と大きく異なる部分があり、しかもそれが既存のパーツの組み合わせで回避できたはずなのに何故?と物議を醸したことでも有名な製品です。私が導入を悩んでいたのもその辺りが適正化された後継品に期待していたからです。
実車の三鷹色は169系のM1編成からM5編成と165系のM6編成の計6編成が在籍していました。
ざっくした編成ごとの仕様は以下の通りです。
169系 M1~M3編成:R51簡易リクライニングシート、PS23パンタグラフ
169系 M4、M5編成:ボックスシート、PS35Dシングルアームパンタグラフ(後年)
165系 M6編成:ボックスシート、PS23パンタグラフ
(その他、編成別の特徴はこんな感じ)
M2編成は乗降ドア窓が金属押え
M3編成はおでこの塗り分けが凸形、MM'ユニットが新製冷房車
M4編成はモハの避雷器が車端部寄り
M5編成はクモハのクーラーがAU13E(メッシュタイプ、晩年)、MM'ユニットが新製冷房車
M6編成はクモハの箱型通風機撤去、モハの避雷器が中央寄り
トミックスでは169系の基本3両セットと165系の増結3両セットが登場しました。
165系はM6編成しか存在しないので必然的にプロトタイプになりますが、(こちらも上記の編成別の特徴は再現されていませんが)
169系はリクライニングシートのPS35ということで、実在しない折衷品となります。
その後、169系はしなの鉄道車や湘南色の国鉄仕様、かもしか、松本運転所改座車、長野色リニューアル版などが製品化されましたが、三鷹色は音沙汰なく今に至ります。
165系もムーンライトえちごやモントレーは一部仕様変更を加えながらリニューアルされております。
20年前の製品とはいえ、基本造型は今の製品とほぼ変わりません。
模型的な仕様をアップデートしてあげれば十分ヒケを取らない製品になると思います。
続く
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