井原鉄道井原線は総社と神辺を結ぶ路線です。
総社-清音間はJR伯備線と共用区間となり、井原線は清音の先で大きくカーブを描きながら高梁川を越えていきます。分岐してすぐに架けられているのが高梁川橋梁です。
全長は716mで、8径間の連続ワーレントラス橋となります。
特筆すべきはその外見。錆止めのような茶色い風貌ですが、実は無塗装で錆びているんです。
実は橋梁の素材に耐候性鋼材(通称コルテン材)を採用しており、表面に錆びの皮膜を形成して内部侵食を防いでいます。鋼材規格で言うとSMA400とかSMA570などが挙げられます。
耐候性鋼材は山間部など設置後の再塗装が難しい橋梁でも採用されることが多い素材です。
設置環境によりウェザーコート処理をする場合もありますが、高梁川橋梁は裸使用です。
錆色は経年により茶色から焦げ茶色へと変化していくそうです。
橋梁上はロングレールのためジョイント音がしません。
長編成の優等列車が走っていてもおかしくない立派な橋梁だと思います。
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