津山扇形庫は2016年から津山まなびの鉄道館として通年開館しています。
梅小路に次ぐ規模の扇形庫には各地から集められた車両が展示されており、国鉄ファン垂涎の光景が広がっています。写真は津山扇形庫時代なので現在はもう少し車両が増えています。
転車台は18m級下路式のバランスト形G2-1で、桁の側面にはキャットウォークが備わります。
公式HPによりますとこの転車台は1930年製。扇形庫より6年も前に設置されたようです。
端部には手動用のテコ受けとレバー台、そして牽引車が備わります。
基本的に電動駆動ですので手動用テコは外されていました。
桁の内側に見える白い枠は塗装表記です。
キャットウォークの他、軌道内にも歩廊となるコンクリート盤が敷設されていました。
ロック機構は上ノック式。爪の部分には扇形庫の収容線と同じ番号が振られています。
扇形庫は17線分の収容能力がありますが、16番と17番についてはレールが撤去されています。
牽引車も桁と同じ小豆色。一枚窓の窓枠は後年になって改造された姿ではないかと思います。
こちらは1954年福島製作所製ということで2世に当たります。(設置当初から電動式のため)
既に半世紀以上現役な訳ですから、いずれ電装品の更新等も必要になってくるでしょう。
扇形庫と転車台は平成20年に近代化産業遺産に登録されました。もう10年経つんですね
この日はキハ181の回転実演があるとのことで、入線・回転を見ることが出来ました。
エンジン付きの気動車でも手押しで動かせることに驚きました。確か40t以上はあったはず…
21m級の車体が載ると迫力がありますね。ここでもキャットウォークが活躍しております。
通路側の幌は取り外されていました。このキハ181-12は京都運転所に所属していた車両で、晩年は主にはまかぜやいなばとして活躍していました。扇形庫に収容されて実演終了です。
またこの日はDD15-30と10t貨車移動機(入換動車)も追加展示されました。
この頃から展示車両が充実してきたように思います。
最後に放置されていた頃の扇形庫の写真を一枚。施設の入り口に掲示してありました。
転車台とその左隣の車止めの先に16番・17番収容線が接続していたようです。
扇形庫は廃墟然とした姿も貫禄があります。
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