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宿命の流用 トミックス コキ110

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こんばんは

仕事の対応で5月の連休が無くなりそうな勢いの管理人です。昨年も大きな案件があったため遠出が出来ませんでした。この時期は外に出るには丁度良い気候なので至極残念です。

 

さてさて、遅蒔きながらリニューアルされたコキ110を入手しましたので旧製品と比べてみたいと思います。

奥のスラブレール上が旧製品、手前のPCレール上が新製品です。

当方はどちらもバラシ品を購入したので1両ずつしか持っておりません。

旧製品は絶版のEF210コンテナ列車セットに付属のもので、#2769 コキ106の色替えです。

一方の新製品は5両総出のセット構成となり、金型は#8703 コキ106 テールライト付きをベースとしてライト無しに変更したものが採用されています。早速ディテールを詳しく見てみましょう

パッと見で分かるのはエアータンクの表現ですね。旧製品は表側で肉抜きしていましたが、新製品では裏側になりました。このためコンテナを積んでいない時の見栄えが良くなっています。

台車周辺も配管の取り回しが変わっています。実物を上から見たことがないのでどちらが正しい姿なのかは不透明ですが、おそらく新製品の方が近いのでしょう。

いずれにせよコキ106の金型がベースのため15フィートコンテナ用の緊締装置は省略されています。

手すりも別物になっていました。新製品は反射板の取り付け穴が追加され、端梁の切り欠きが小さくなっています。銘板も表現されていますね。ステップは段差がある旧製品の方が好みです。

そして写真でもわかると思いますが、新製品は車体の色が濃くなりました。

旧製品はどちらかと言うとレモン色で、新製品はカラシ色が良く再現されています。この色の違いは成型色に由来しています。旧製品は白っぽいの成型色なのに対し、新製品は黄色のためです。

台枠を並べて比較。上が旧製品、下が新製品です。ブレーキハンドルの大きさに目が行ってしまいますが、JRFマークや突放禁止などの表記も旧製品は大きめです。新製品は実車同様に手ブレーキ緊解表示装置が付いています。これもテールライト付きコキの金型を流用しているためで旧製品にはありませんでした。

新製品は台車の成型色が違うだけでなく全体的なディテールがシャープになりました。

またカプラーポケットの裏蓋が上向きに、車輪は旧集電用の溝がないタイプに変更されています。

要するに車体・台車枠の2大要素は旧製品と別物なのです。

 

ここで新製品のベースとなったと思われるコキ106 テールライト付きと比べてみます。

ライトユニットが装着される台車上部は異なりますが、それ以外のディテールは同じに見えます

ナックルカプラーに交換している台車がコキ106、アーノルドカプラーの方がコキ110です。

集電シューの有無や車輪は異なりますが台枠は同じ物が使用されていますね。

発売予定の#8723 コキ106 後期型・ヤマト運輸コンテナ付きはプロトタイプがテールライト付きと同じ後期型であることから、コキ110の金型を使用するとみてほぼ間違いないでしょう。(むしろこっちが本命)

旧製品とは別物になりましたがコキ106の流用には違いません。実車が少数派ゆえの宿命でしょう

ブレーキハンドルをカトーのZ08-0160 ホキ2500ハンドルと交換しました。

左から旧コキ110、新コキ110、ホキ2500用です。

白は膨張色なので線の細いカトー製を使うと繊細に見えます。

取付脚が長いので少し詰めています。これで他のコキ100系列と同じ仕様になりました。

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