前回の続き
4台目にしてようやくお目当てのトラバーサーと対面することができました。
その1で見てきた3台とは造りが異なります。操作室が中央に付いた古いタイプですね。
残念ながらイベントエリア外に追いやられていたため、至近距離まで近づくことは叶いませんでした。
このトラバーサーは在来線車両の検査にも使用していた関係で三線軌条が敷設されています。
スロープ付近を拡大すると手前側に2本のレールが並んでいることが確認できました。
三線式はかなり貴重だと思いますが、新検査フローになった後の去就が気になるところです。
通常、トラバーサーの移動エリアはピットになっているため、レールが敷いてあることはありません。
しかし、ここは完全にフラットなためレールが敷いてあった痕跡がありました。しかも平行じゃない気がする…
辿ってみると分岐部がトラバーサーの軌条と交差していました。これも在来線用の名残でしょうか?
すでに埋められているとはいえ、トラバーサーの軌条と分岐器が交差しているのは違和感を覚えます。
工場内を移動中に撤去したと思われる桁を発見しました。台車用かもしれません。
そして検査場にも大型トラバーサーがありました。これで5台目です。予想以上にあります。
台車用や車輪用を除けば、おそらく国内最大数のトラバーサーを保有する工場ですね。(たぶん今だけ)
新幹線の車体を載せる仮台車が狭軌だったので、このトラバーサーも狭軌のようです。
4台目と同じく平地を走行するためスロープが備わります。これも古そうなので先行きが心配
集電装置はコードリールタイプでした。屋根が付かないので全体的にフラットな感じはしますが、制御盤が分散して配置されているためごちゃごちゃした印象もあります。桁が低いものの軌条は2本だけでした。